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谷口正和 プロフィール

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2009年3月31日

調和社会の構築へ

 


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『サステナ』という雑誌をご紹介する。

サステイナビリティ学連提携研究機構季刊誌である。

サステイナビリティ学連とは、

東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学の参加5大学と、

東洋大学、国立環境研究所、東北大学、千葉大学、

早稲田大学、立命館大学の協力6機関が連携して、

サステイナビリティ学分野における世界トップクラスの

ネットワーク型研究拠点を構築するものだ。

 

私も立命館大学院経営管理研究科で教鞭をとっているので、

立命館大学の取り組みを紹介している今号をで取り上げた。


言うまでもなく、継続可能な地球経営を目指すサステイナビリティは、

今最も重要な研究課題である。

社会にある問題、課題を解決するのが大学の役目であると

私は思っているが、サステイナビリティ学の研究は、

まさに今こそ、と言える喫緊の課題だ。

 

特集のタイトルは「調和社会構築への戦略的イノベーション」である。

機会があったら、ぜひ目を通していただきたい。

 

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2009年3月30日

 


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人間にとって「美」くらい重要な概念もないが、

ではなぜ私たちが「花」を見ると美しいと感じるのか、

実はよく分かっていないらしい。

心理学の時代であるが、心くらいまだ未解明なものもない。

いや永遠に解きほぐすことができないのが、

たぶん心であり、その中核をなしているのが「美」なのではないだろうか。

芸術もデザインも、だからこそ、人々の心をとらえてやまないのだろう。

 


一条真也氏より、新著『花をたのしむ』(現代書林)をお送りいただいた。

一条氏は精神世界に大変造詣が深い方であり、

常に心の庭を思索している。

帯に「花は魂のごちそう---心の万能薬」とあるが、たぶんそうなのだろう。

「花が持つ<癒しの力>を解き明かす」ともある。

 

世界中、洋の東西を問わず、花は常に人間とともにあった。

特に自然に抱かれて暮らすことを日常としてきた日本人には、

花の持つ意味は限りなく大きい。


 

2009年3月26日

中谷彰宏さんのブログで

 


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親しくさせていただいている中谷彰宏さんのブログ「中谷彰宏レター」に
こんな文章が掲載されいていた。以下、転載させていただく。


学びたいという人が集まって、「塾」が生まれる。
(谷口正和さん) 

親愛なる君に

谷口正和さんの週刊マーケティング情報誌、「ネクシンク」は、
いつも多くの気づきをくださいます。
そのひとつに「再塾」というキーワードを、いただきました。
〈休日の時間をどう過ごすかも、どんな仲間と楽しむかも、
どんなテーマを学習するかも、すべて再学習。
その時重要になる学びのスタイルは「塾であること」です。
塾とは学びたいという人が集まり、少人数で、信頼し、
尊敬するプロフェッショナルの師から深く学ぶ場所。
マスプロ教育では学べない、生き方を含む優れた学習装置です。
再び学ぶための「再塾」。
このテーマは、ライフスタイル全般を通じて、
ほとんど無限にあるといっていいでしょう。
学べば、そこに要求されるのは発表の場。
都市も商業も、この「再塾」のための学校となるべきでしょう。〉

【中谷塾】がやっていたのは、まさにそういうことだったんですね。
                          彰宏より。


ありがたいことである。私が発行しているネクシンクを
購読していただいている。お互いにヒントをもらいあいながら、
「世のため、人のため」という思いで日々活動している。

そんな中谷氏の新著をお送りいただいた。
いつもながらの見事な切れ味である。
ぜひご一読頂きたい。


 

 


 

2009年3月24日

社会経営者たれ

 


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私が教授を務める立命館大学院経営管理研究科の卒業式が行われた。

全員Rimoの校友になる。

Rimoは「Rit's Master's Organization」の略称で、

立命館大学専門職大学院MBAの校友会である。

 

卒業生に望むことは、社会の経営にいそしめ、ということである。

社会には解決を待っている問題が山積している。

単なる企業の経営者、幹部ではなく、

常に社会課題を解決する社会経営者になって欲しいと思っている。

今後単なるMBAというビジネス上の肩書きを超えて、

真に社会に貢献する社会経営者になって欲しい。

 

2年間、一方で社会に身をおきながら

学び続けて今日に至った生徒諸君にお祝いを申し上げたい。

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2009年3月18日

『消費社会のリ・デザイン』

 


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今世界と市場が大きく動いてる。

パラダイムシフトという言葉が、

今ほど強く胸に迫ってくる時もないだろう。

社会価値観のインフラが次へと移動しようとしてもがいているのだ。

私も理事として所属する日本デザイン機構が、

『消費社会のリ・デザイン』(大学教育出版)という本を出した。

日本デザイン機構は会長が栄久庵憲司氏、

理事長が水野誠一氏である。

この本は5年ほど前から企画していたのだが、

世に出たのがこのタイミングで、

時代にぴたりと符合していたのには驚いた。

 

コーナーを突然曲がって、

時代の風景が不意に変わってしまった今、ぜひ読んでいただきたい本である。

 

私も「小さな単位の消費社会」という項と、巻末の座談会で寄稿させていただいている。

 

2009年3月17日

絵本---色彩のチカラ

 


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自由が丘のABC(青山ブックセンター)で、すてきな本に出会った。

『フリッチス ふしぎな色の旅』(ジラルド作・絵)という絵本である。

ブラジルのロングセラー絵本で、

40年間で140万部を超える売れ行きだという。

 

何しろ驚かされるのは、その色彩のインパクトである。

色が持つコミュニケーションパワーは

こんなにも力があるものかということだ。

絵本は基本的に色彩が語りかけるものである。

作者の子どもの感性を信じきった色彩の造形学は、

技巧的なテクニックを一蹴する力を持っている。

 

物語そのものは、自分の居場所がないと感じていたフリッチスが、

さまざまな色と出会った後、

実は最後に自分は月だった

ということを知るストーリーだが、これも大変説得力がある。

 


当社も「絵本のチカラ」というブログを立ち上げているが、

このような絵本を世に送り出したいと思っている。

その抽象・具象の境目を問わない色彩のパワーを、

ぜひ本屋さんで確認して欲しい。

 

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2009年3月16日

懐かしい渦

 


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立命館大学の私の生徒である

花岡秀芳氏(株式会社「はなおか」代表取締役)の招きで、

勉強会の講師として徳島市へ行ってきた。

 

写真はホテルクレメント徳島から見た駅前のタクシー乗り場である。

徳島クレメントプラザは、JR徳島駅ビルのショッピングセンターである。

ディベロッパーは徳島ターミナルビル株式会社で、

1993年に開業した。

同駅ビルは当社がコンセプト作りからネーミング、

ロゴまでお手伝いさせていただいたもので、

円形状に駐車するタクシーの列を見て、

大変懐かしい思いがした。

 

まるで鳴門の渦のようであり、

徳島の基本図形は渦なのかもしれないと思った。

2009年3月13日

「ジェロントロジー」の時代へ

 


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GERONTOLOGYとは、「老人学」のことである。

高齢化では世界最先端を行っているのに、

老人を研究する学際的な行動が日本は遅れている。

東京大学産学コンソーシアム「ジェロントロジー」設立されるので、

私もその一員とさせていただいた。

日本は20世紀後半に、

平均寿命30年延長という驚異的な寿命革命を達成した。

さらにこの先20年で、75歳以上の人口が倍増(1000万人増)するという。

老人学の研究は急務だろう。

 

老人というとすぐにシニアビジネスといった短絡的な発想を超え、

老人の時代の幸福論、老人社会の活性論、

さらには人間にとって生とは何か、死とは何か、

といった哲学的命題、宗教的問題をも視野に入れる必要があるだろう。

 

大変興味深いテーマなので、皆さんにもご報告していきたい。

 

2009年3月11日

ホームクリエーションの時代

 


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 すでに男が料理することは当たり前の時代になった。

東京ウォーカー2/18号の「公開!オトコのキッチンライフ」によれば、

日常的に料理する男子が急増中である。

東京在住、週に1回以上料理をする

20代~30代男性にアンケートしたところ、

45%が「料理は気分転換」と回答。

自宅に人を呼んで料理を出すのは月に約2回。

買い物は週末、約2000円。

平日に良く作るのはチャーハン、休日はカレー。

節約、健康志向とはまた違った

「気軽にできるリフレッシュ」という志向が浮かび上がった。

 

料理に限らず、従来は男女、老若によって

限定されていた生活行為が、

ライフスタイルという新しい生活概念によって、

みごとに垣根を越えつつある。

生活者のほうが、ずっつ先進的で自由なのである。

モノやサービスを提供する側も、

狭い専門性の垣根に陥らず、

マルチプルに能力を発揮していく時代だろう。

 

1994年に、私は『ホームクリエーションの時代』という本を

プレジデント社より上梓させていただいた。

そのような時代がついに来つつある。

2009年3月 9日

少年の日の志

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日京都へ行った折り、

むかし小中学校と高校の途中まで

住んでいたところへ行ってみた。

その町屋は、昔のとおりそこにあった。

少年の日の我が家は、そこに残っていた。

浄土寺真如町というところで、真如堂のまん前である。

今も誰かが暮らしているのだろう、

町屋は古くはなっているが、

人が住んでいる息遣いを感じさせた。

真如堂は私の遊び場で、

三重塔は今も心にプリントされている。

 

少年の日にぼんやりと描いていた志が実現したかどうか、

まだはっきりとは分からない。

ただ私もまだ旅の途上であることは確かだ。

 

 

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2009年3月 2日

サービスのはみ出しっこ

 


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友人のご子息が京都で結婚式を挙げたので、

出席させていただいた。

いくつものお祝いの言葉が述べられたが、

いずれも現在の経済状況をお話の中に

絡ませていたのが印象的だった。

 

ポイントは「いかにサービスを提供するか」である。

それも、望まれた以上に、押し付けるくらい提供することだ。

それを「サービスのはみ出しっこ」と言ってみた。

 

結婚式は2人とも、最高に幸せな瞬間である。

お互いに無限のサービス愛を感じているところだろう。

顧客との関係もまた結婚式、無限のサービス愛で生涯付き合いたい。

 

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