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2009年3月30日 花
人間にとって「美」くらい重要な概念もないが、 ではなぜ私たちが「花」を見ると美しいと感じるのか、 実はよく分かっていないらしい。 心理学の時代であるが、心くらいまだ未解明なものもない。 いや永遠に解きほぐすことができないのが、 たぶん心であり、その中核をなしているのが「美」なのではないだろうか。 芸術もデザインも、だからこそ、人々の心をとらえてやまないのだろう。
一条氏は精神世界に大変造詣が深い方であり、 常に心の庭を思索している。 帯に「花は魂のごちそう---心の万能薬」とあるが、たぶんそうなのだろう。 「花が持つ<癒しの力>を解き明かす」ともある。
世界中、洋の東西を問わず、花は常に人間とともにあった。 特に自然に抱かれて暮らすことを日常としてきた日本人には、 花の持つ意味は限りなく大きい。
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