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2009年5月15日 ある古本との再会。
先日、京都の古本市へ行ってきた。 京都勧業会館(みやこめっせ)で行われた 第27回春の古書大即売会である。 そこでむかし買いそびれた一冊の本に出会った。 寿岳章子さんの『京都 町なかの暮らし』(草思社)である。 寿岳さんの淡々と京都の日常を語る文章も素晴らしいが、 挿絵がまたいい。 沢田重隆さんという画家で、私もその優れた画筆を敬愛する一人である。
発行社の草思社も、また因縁浅からぬ、である。 20年以上前に詩人の長谷川 龍生氏にご紹介頂き、 装丁、広告などをやらせていただいた。 社長の加瀬政男氏に可愛がって頂き、 当時マザーグース、チープシック、韓国小説を読むなど、 何冊かの装丁もさせていただいた。 草思社は装丁者を大切にする会社で、 著者と並列して装丁者を奥付に載せてくれた。
一冊の本がいろいろなつながりを思い出させてくれた。 本はまさに知のネットワークである。
以下はいくつか私が装丁させていただいた本である。 表紙は私のイラストである。
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