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2009年6月 8日 史から掘り起こされるもの。
歴史がいかに物語の宝庫であることか。 日本人にとって、平安、奈良、それ以前の飛鳥、 また鎌倉から江戸、明治、昭和に至る歴史は、 想像力をかきたててやまない埋み火のようである。 NHKの大河ドラマは、その火種の役目を果たしている。
サントリー美術館で「天地人」展が行われている(7月12日まで)。 内容はすでに皆さんご存じの直江兼続の物語だが、 主人公が主(あるじ)ではなく、部下だというところが新しい。 ほとんどの歴史物語の主人公は「トップ」なのだ。
そう言えば、部下に英雄がいる時代なのかもしれない。 七人の侍以来、優秀な部下がチームで 活躍するのは日本のお家芸である。 大ヒットしているルーキーズなども、この伝統の上にあるのだろう。
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