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2009年6月 9日 赤と黒。伝え方の革新。
草月いけばな展「赤と黒」が新宿高島屋で開催され、 私も拝見して来た。 「赤と黒。色から発想するいけばな」がキャッチフレーズである。 「草月いけばな展」は、 毎回新しいテーマに挑戦することで有名だが、 今回は「色」から生まれるいけばなへの挑戦である。 色を創造の原点とした場合、 どのようないけばな空間が生まれるのだろうか。 赤と黒という強い色彩の中にリセットされたいけばなは、 一見奇抜ではあるが、見事にインパクトのある色彩空間となって いけばなの伝え方を革新していた。 スタンダールの小説「赤と黒」を誰もが想起するだろう。 それもひとつの演出である。 勅使河原茜さんは、いけばなを現代美術として再編集し、 見事に成功していた。
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