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2009年6月22日 サヨナラ粟津潔さん。
グラフィックデザイン界のリーダーの一人だった粟津潔さんは、 私の武蔵野美術大学2年のときの担任の先生だった。 デザインとは考えを表現するもの。 このことは粟津さんからそのころに教えてもらったものであり、 私の生涯のデザイン観の基本になっている。
粟津さんは『デザイン批評』という本の出版にも参画され、 当時の60年代から70年代くらいの日本デザイン界の論理的支柱になられた。 私にとって、同誌は、まさに知的刺激そのものだった。 私の今日の幅広いネットワークも、業界の狭い枠にとらわれず、 広く世界と交流せよといった、粟津さんの影響が大きい。
「サヨナラ粟津潔」というお別れの会が7月10日に開催される。 私も案内状をいただいたが、万やむを得ず出席できない。 誠に残念ですがこのブログを持って、お別れの辞としたいと思う。
サヨナラ粟津潔さん。
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