|
2009年7月31日 美は旅人。
明治維新後の混乱もあり、日本の美術は世界中に飛び散った。 中でもシアトル美術館は日本の美術品を多数集めているので有名である。 同館の持つ7,000件におよぶ日本・東洋美術コレクションの中から、 最高の日本美術がサントリー美術館で公開されている(9月6日まで)。 鎌倉時代の名宝「浦島蒔絵手箱」、江戸時代初期の屏風「烏図」をはじめ、 時代もジャンルも多岐にわたり、選りすぐりの名品約100件を目にすることができる。 公開されるのは世界で初めてのこととか。 まるで玉手箱から次々と取り出された宝物のような、美の宝石たちだ。
最終、優れた美術品は、その出自を超えて、 世界のものになる。美も旅する時代なのだ。
|