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2009年9月 7日 「薫習」の時代。
仏教用語で「物に薫りが移り沁みこむように、 あるものが他のものにその性を移すこと」だという。 深い意味はもっとあるのだろうが、 この解釈が一番分かりやすかったので、これに従う。
『薫習』という御著書を京都大覚寺の覚勝院住職の坂口博翁から、 京都で行われたセミナーの折にいただいた。 保育という子どもを育てる仕事に情熱を注いでいられるようだ。
高度情報化社会の波に乗って、 あらゆる情報が一瞬にして他のものに沁み込む。 よい情報も悪い情報も、その垣根なく一瞬にして世界に薫習する。 薫りのように、目に見えないものが人の心を支配する時代である。 よい薫習で世界を覆いたいものだ。
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