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2009年10月 8日 教養人。
資生堂の名誉会長、福原義春氏から最新著書をいただいた。 『だからわたしは本を読む』(東洋経済新報社)である。 帯に「私という人間は、今まで読んだ本に編集されて でき上がっているのかもしれない」とある。 本を読む人なら、ああ私もそうだ、とうなずくフレーズである。 最初に出会った本はフレーベル館の雑誌『キンダーブック』だったそうで、 最初に出会った本というのは、いつまでも心の奥底に仕舞われているものだ。 それほどインパクトが強い。 多彩な読書体験が作り上げるもの、それは本物の教養人である。 単なる情報の時代を超えて、 今求められているのは大所からの判断を間違えない、 本物の教養人なのだ。
本を読んだからといって、 誰しもが社会的に認められる人になれるわけではない。 しかし社会的に名を成した人のほとんどが、 大変な読書家だったことは確かである。 読書は人間の知性の本質を磨く最大の経験なのだ。 |