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2009年10月28日 美の革新者。
勅使河原茜氏をはじめとする、草月代表作家によるいけばな展である。 なんと今年で91回目である。継続は力なりというが、もうすぐ100回。この力は大きいだろう。 ご存じの通り、草月流は勅使河原蒼風氏が創造した、 近代の中で生け花の持つ意味をあらためて問い直した、 いわば美のイノベーションである。 全身に創作の気が満ち、見る者を圧倒する。 花の美は活けられることによって、見る者自身の心の中に侵入してくる。 生命芸術たる生け花の持つ本質的な意味、 それは自然の力と人間のイマジネーションによって、 そこに新たな美を創発することなのだ。 つまり草月の生け花はピカソやウォーホルと並ぶモダンアートなのだ。 私も覗かせていただくが、新しい美との出会いに期待が膨らむ。 11月5日~10日まで。
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