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2009年11月 4日 ポパイという店。
「ポパイ」という名のカメラや屋さんである。 物を物として売っていたら、カメラのようなものはとても大手量販店に勝てない。 低価格と値引きの絨毯爆撃で終わりである。
この「ポパイ」という店は、カメラを情報売り、テーマ売りとして売っている。 カメラを大人の遊び、ゴッコとしてとらえているのだ。
帰宅して試みにホームページにアクセスしたら、 「北欧家具のようなアンティークブルーのカメラを作りました。 黒いカメラが主流のなか、 北欧家具のようなかわいいカラーをイメージして作りました」とか 「大正10年に創業した静岡の老舗お茶缶メーカーさんに 製造を依頼したポパイ缶」とか、 実に遊び心に満ちた商品が紹介されている。
専門店が生き延びるひとつの答えがここにある。 マスカスタマーを狙うな、テーマカスタマーを狙え、である。 マスの狭間に、このようなカメラを求めている人がたくさんいるのである。 テーマを決めたら奥深く、しかも遊び心いっぱいに。 ポパイさん、がんばってください。
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