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2009年11月19日 島の国、港の文化。
だから、基本的に、周囲を海で囲まれてる。 陸路を渡って、違う文化と行き来するとはできないのだ。 当然のことながら、重要になってくるのは、その往来の拠点になる「港」である。 港とは「水門(みなと)」であるらしく、みごとに字が意味を表している。
都市再生機構の西日本支社福支社長を務められている小林一氏から、 同氏が編集協力している『港町から』(街から舎) という冊子をお送りいただいた。 港町のタウン・マガジンシリーズの刊行第3号ということで、 今回は「敦賀」の特集である。 敦賀市(つるがし)は、福井県南部の敦賀湾に面する都市である。 古代より港湾として栄えた。 文化は奥行きで語られる時代である。 文化は自ずから深みへと達していき、 いつか他者が追いつかないレベルにまで行き着くのだ。 文化と歴史は、時間というフックによって、ほぼ一心同体なのである。
特に港町は日本文化の歴史を検証する上で、 欠かすことができないポイントだろう。 海彦山彦の時代から、日本人は海と森を頼りに生きてきたのだ。 港町の文化と歴史を調べれば、その地方の文化と歴史が分かる。 そう言っても過言ではない。 その意味から、この『港町から』という冊子の持つ意味は大きいだろう。
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