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2009年11月30日 出版者の魂。
同氏は誠文堂新光社のチーフエディターをながらく務められた後、 EDIという出版社を立ち上げられた。 EDI叢書というシリーズを刊行しており、 一言で言えば、明治・大正・昭和の忘れられた作家たちの作品を、 まるで雪の中から生きている芽を掘り出すように、その仕事を紹介している。 文字に刻印された人間の生き方は、はるか時間を越えて、私たちに呼びかけてくる。 出版者の魂が、それらを掘り起こしているのだ。 歴史は記録されるから後に残る。 本という人間が生み出した記録メディアに感謝するばかりである。
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