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2010年3月 2日 瞬間芸術。
その存在そのものが、美の化身というべきである。 花と向き合う華道は、それゆえ、美そのものと直接向き合うことになる。 ダイレクトな美との交信なのである。
勅使河原茜さんより、第91回草月展『展覧会のいけばな2010』をいただいた。 ページをめくれば、美の繚乱である。 人と花のエネルギッシュな格闘のようなものを感じる。 花を立体のドラマとしてとらえ、 お客に背中を見せて生けるのではなく、お客のほうに向けて花を生ける。 そのような積極的な姿勢も感じられる。 花が社会と関わろうとしているのだ。 その一瞬、その瞬間、草月の花は生きている。 瞬間芸術の不断の連続体として 現代と向き合う美意識が草月の基本とも言えそうだ。
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