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2010年3月11日 茶箱の美学。
茶箱とは、お茶を楽しむ人が箱という小さな空間の中に、 陶器、金属、漆、竹、布などの多くの工芸品を入れて楽しむもの。 お茶を楽しむ人にとって、究極の遊びといわれている。 文化や遊びには、必ず「道具」というものが生まれる。 その道具を洗練させていくことは、文化の王道ともいえるだろう。
この茶箱の美学を見せた展覧会だ。 総合プロデュースは田中美知代氏、監修は大高玲香氏、後援は京都市である。 私も会場に足を運んだが、 日本美の本質である「小さいものを愛でる」美意識を堪能させていただいた。 まさに圧縮、凝縮の美学であり、ディテールの洗練である。 茶箱は世界を旅する。海外でもぜひ展覧していただきたいものである。
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