|
2010年3月15日 業の血脈。
歌舞伎から能、あるいは物づくりにいたるまで、 そこには子供のころから その世界の中で生きてきた故の業の血脈が息づいている。
ホテルフジタ京都の1Fエントランスホールで、 『使われることで始まる、美しさがここにある』と題して 清課堂の作品展が3月1日(月曜日)〜30日(火曜日)まで開かれている。 清課堂は江戸時代後期に錫師として創業し、 現在も錫を中心に、銅、銀などの工芸品を商っている京都の老舗である。 現在の当主は7代目山中源兵衛氏である。
私の著作『京の着眼力』でもご紹介させていただいた。 「この先、日本の誇りとも言える金属工芸品が 日本人の生活の中で使われなくなり、 消えてしまうようなことがあってはならない」という信念の元、 多彩な創作活動に励んでおられる。
私も京都では京都ブランド研究会(DIK)を立ち上げており、 座長を努めさせていただいているが、 営々と脈打つ京都の美とその担い手たちにご注目いただきたい。
|