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2010年4月12日 和ガラスの世界。
サントリー美術館で、「和ガラス~粋なうつわ、遊びのかたち」展が 開かれている(5月23日・日曜日まで)。 私もご案内状をいただいたので、公開初日に見せていただいた。 なんと日本では飛鳥時代より、原料から加工まで一貫して 国内でガラス製造が可能だったという。 そういえば、古代の貴婦人の画像には、 ガラス細工の色彩豊かな装身具が描かれていたように思う。
しかし本格的にガラスの器作りが始まったのは江戸期のことだったという。 本展覧会は、この江戸から明治にかけて作られた、 驚くほど多様な「和ガラス」の世界を見せてくれる。 南蛮渡来のガラスという素材を、 日本人の美意識が見事に自分のものにしている。 光を通すというガラスの不思議な特徴は、 今でも私たちを未知の世界にいざなってくれる。 サントリー美術館は一貫して生活芸術をテーマにしているようだが、 この和ガラスもその代表的なものであろう。 なんとも美しかった。
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