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谷口正和 プロフィール

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2011年1月11日

日本美。

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上村松園である。

明治の京都に生まれ育ち、大正、昭和と生きた。

女性の目を通して描かれたその美人画は、日本美そのものと言える。

たおやかに匂い立つ日本女性の美は、

まさに日本文化の象徴とも言える。

美は細部に宿るというが、日本画はその典型だろう。

上村松園の日本女性、特に髪の表現は細部表現の極致である。

髪が透けて、その向こうに光がかすかに見えるところまで表現しているのだ。


下の絵は「風」というタイトルの作品である。

本来目には見えない風が見えるようである。

 

物も人も文化から生まれる。

そういう意味で、上村松園は日本文化、

特に京都文化から生まれた、

本当の意味の絵描きだろう。

 

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