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谷口正和 プロフィール

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2011年1月24日

高架下の実験。

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秋葉原の高架下の空間が「2k540~AKI-OKA ARTISAN」

として再構築され、新たな出発を果たした。

今、駅ビルも商業空間も、新たな実験の時を迎えている。

店を開いていれば客が来る、

だから立地こそ最優先条件というのが、今までの商業観だったろう。

しかし顧客はすでにその段階を過ぎ、

自分の目で発見する、自分の感性でジャッジするという段階に入っている。

顧客の「感性ジャッジ」は、これからの商業の最大の鍵になるだろう。

感性はもともと暗黙知であり、アートの領域の価値観だからである。

これからの顧客の感性は直感や勘で判断するしかない。

分かる人は分かるし、分からない人には永遠に分からないのである。

その意味から、秋葉原の高架下の空間を

「2k540~AKI-OKA ARTISAN」として再構築し、

顧客の感性ジャッジに挑戦したJRの姿勢は高く評価される。

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