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2011年5月 2日 ビジットデザイニング。
今回の大震災で、被害地の復興に何が必要だろうか。 それは私たちが東北のお客になるということではないだろうか。 東北の産物を買い、訪問可能になったところから足を運び、励まし、手伝う。 これはボランティア・ツーリズムとでも言うべき、 新しい観光を生み出すだろう。 その願いも込めて、『ビジットデザイニング』という本を著した。
『ビジットデザイニング』とは「訪問に値する価値の創造」である。 本書は私の新しい著書で当社出版のライフデザインブックスの刊行である。 移動することが当たり前になったツーリズムの時代に、 必要なのは、わざわざそこへ出かけてみたいという、 ツーリズム・コンテンツの開発だ。 重要なのは「いつ?」という時の開発で、 いかに時が重要な「訪問に値する価値」かは、お花見をみれば明らかだ。 わずか2週間くらいの開花期に合わせて、 人がドッと移動するのである。
「世界は観光を軸足にして強く交流を求める時代に入ってきた。 <私の聖地>を訪れたいという願いは 、人々の強い移動エンジンを形成する。 ではそこへは「いつ」行けばいいか。 どうしてもそこへ行きたい願望を引っ張る 「訪問に値する価値」は何なのか。 ビジットデザイニングは、単なるディストネーションを超えて、 新しい移動の意味と価値を作り出す戦略である。 われわれはこの全体像をプログラムし、デザインし、、 新しい時の過ごし方として再提示する必要がある。 本書はそのコンセプト理解のために書かれた」というのが趣旨である。 |