|
2011年5月10日 論客。
江坂彰氏は広告代理店・東急エージェンシーの私の先輩である。 経済評論家という肩書きが一般的だろうが、 そのような狭い枠組みを超えたオピニオンリーダーである。 氏の視点には、常に文明論が背景にある。 本書『新・和魂和才』(NTT出版)には、 氏のそのような特性が色濃く現れている。 パクス・アメリカーナ、つまりアメリカの一極支配は すでに下り坂から終焉へと向かいつつあり、 世界は成熟した多様化へとパラダイムシフトしていると説く。 日本は「新」日本文化の時代に入るという。 特に参謀の役割が大きくなるだろうと予測する。 まさに江坂氏のようなポジションを「論客」と言うべきだろう。 論客の存在はますます重要になる。 構想力の時代は、論客のディスカッションこそ 明日を示唆する先行モデルになるのだから。 江坂氏のますますの論陣を期待したい。 |