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2011年5月25日 温泉のチカラ。
日本は有数の火山地帯であり、まさに温泉の国、地熱の国である。 温泉地の数は3,133箇所で、源泉数は28,033に上るという。 この豊かな温泉環境を、日本人は最高のエンターテインメントとして楽しんできた。 しかし、温泉を医学的な見地から追求する発想はあまりなかったろう。 よくて「湯治」という概念どまりである。
温泉気候医学者である阿岸祐幸氏によって書かれた、 温泉の医学的効果を説く本である。 主に予防医療の面から執筆されている。
健康と医学的視点を取り入れるべきだと考えていた。 本書に出合って、わが意を得た思いである。 温泉治療士のような社会的資格があって当然ではないだろうか。 この点を開拓していけば、日本は東洋健康法の聖地となる可能性さえあるのだ。 私はブルーバード発想とよく言うが、 足元にこそ青い鳥はいるのであり、温泉はその最たるものと言えるだろう。 温泉のチカラを再発見したい。 |