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2011年6月 9日 哲学が商品になる時。
確か、「理由(わけ)あって、安い」というのがキャッチフレーズであったと思う。 私の著書にも『選ばれる理由』というものがあるが、 情報とサービスの時代の今日、選ばれる理由作りこそ差異化の基本であり、 ブランディングの王道なのだ。 無印良品は今日もマーケットから大きな支持を集めているが、 それは実体を伴ったブランディングに成功したからであり、 レピュテーション(評判)とブランディングが合致した 稀有な例と言えるかもしれない。 堤清二氏という、時代が生んだイノベーターが作り出した アートとも言える商品である。 そう、堤清二氏は、私が言うところのマーケティング・アーティストなのである。 本書『思想としての「無印良品」~時代と消費と日本と』 (千倉書房・深澤徳著)をお読みいただければ、 マーケティング・アーティストの意味をご理解いただけるはずだ。 |