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2011年6月15日 時間単位の市場戦略。
早朝の時間帯で言えば、朝4時に出勤して、 朝の時間を有効に使おうという「ヨジラー」が注目を集めている。 1日は24時間しかないという視点に立てば、大変合理的な発想である。 一方、夕方の時間帯で言えば、サマータイム導入に合わせて 「アフター4」という市場が誕生しそうだ。 「アフター5」ではなく、1時間早く仕事が終わるサマータイムに合わせた市場観察である。 どちらもライフスタイルの中の時間の過ごし方であり、 社会が時間帯に合わせて変わっていく様が見てとれる。
2007年に講談社から『時間単位の市場戦略』という本を出させていただいた。 「価値は時間から創出される」というのが基本的趣旨である。 「時間」で顧客を見る。 顧客の新しいライフスタイル要請を「時間」という視点から切りなおす。 そのことが最も重要な市場戦略になった今日、 あらためて『時間単位の市場戦略』を自分で再読している。 どのような業態もサービスも商品も、「時間」で再編すべき時だろう。
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