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2011年6月30日 色彩の魔術。
他の動物であれば、匂いも大きな確認要素だろうが、 コミュニケーションの80%以上を視覚に頼っている人間にとって、 色彩は最大の情報だろう。
玉村咏 (たまむらえい)氏は、 私が座長を務める京都ブランド研究会のメンバーであり、 「そめこうげい攸」代表である。 デザインから最終工程までを一貫して制作し、 多彩な造形作品を手掛ける。 キモノ作家でもある。 その色彩の魔術は、見るものを捉えて離さない。 淡交ビエンナーレ大賞を受賞するなど、 社会的評価も高い。 当社のライフデザインブックス刊の『京の着眼力』でも トップにご登場いただいている。
京都の多層的な文化は、このようなアーティストであり アルチザンでもある人たちによって、 営々と引き継がれてきた。 文化は一朝にしてならずと、つくづく思う。
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