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2011年9月26日 ファンド・マネジメント。
ファンドマネジメントもその重要な戦略の一環だろう。 三好秀和氏は立命館大学大学院経営管理研究科の教授であり、 私の同僚である。 三好氏が新たにまとめられた 『ファンドマネジメントの新しい展開~資産運用会社の経営と実務』(東京書籍)を拝見した。 研究者でありながら、リアルビジネスを心得た人の信頼できる一冊である。 資産ほどそれを運営・活用する人の力によって価値が変わるものはあるまい。 帯に「激動の今こそ現場に求められる基本テキスト!」とあるが、 まさに今求められる最良のファンド教科書と言えるだろう。
2011年9月22日 ビジュアリスト。
相羽高徳氏は、私の大切な友人の1人であり、 また様々な刺激を私にインスパイアしてくれる人でもある。 彼の特徴を一言で言えばVISUALISTと言うことになろうか。 イメージとアイデアをある奇想のビジュアルに落とし込み、 そこに意表を突いたエンターテインメントを現出してみせる。 ラーメン博物館、忍者レストランなどが代表作だ。 その彼が自ら規制の枠を外して、 思うがままにイメージとアイデアを遊んで見せたのが 『相羽高徳 鳥の目虫の目妙案作品展』である。 イメージを遊ぶということはこういうことなのかと目を開かせてもらった。
アートがビジネスの中に舞い降りてくる原点の公開である。
2011年9月21日 コンセプト&クリエイションの時代。
新しいライフスタイルや生活文化は何が生み出すかというと、 コンセプト&クリエイションである。 考え方と創造力だ。 創造力を想像力と置き換えてみれば、 クリエイションはイマジネーションから生まれるということが分かる。
当社では生活を時間の過ごし方と見、 時間の過ごし方の計画表としてのテーマ・ダイアリーを制作しているが、 今回新しくクリエイターのためのテーマ・ダイアリーとして、 Fashion Creators Diary 2012を制作、販売している。
当社はこのコンセプト&クリエイションを企業ポリシーとしてしており、 現在新しい仲間を募っている。 新しいクリエイティブに向けて自己の才能を発揮してみたい人、 一緒にやりませんか。 当社HPの求人案内をクリックしてください。 2011年9月12日 コンセプト・マガジン。]
その判断軸はコンセプトにある。 だからコンセプトなき事業は存在しない。 特に美意識や感性が重視されるこれからの時代、 コンセプトは理屈ではなく、直感的に機能するものでなくてはならない。 アリミノは美容室やヘアサロンに商品を提供する専門企業であるが、 大変優れたコンセプト・マガジンを創作している。 最新号のテーマはTOKYO INSPIRATIONで、 きわめて直感的にヘアデザインの創造性を訴えている。
コンセプトとは何かをよく理解していることが分かる。
2011年9月 9日 価値の学習から。
情報の時代はそれが逆転して、 まず情報があって、そこから価値を学習して、 最後に物としての消費に至る。 物を持ちすぎた社会は感受性の交換こそ大切なのだ。 通信販売的なジャンルは、その意味で最も情報的なビジネスであると言える。 『生活の木~HerbalLifeCollegeカルチャー総合案内』は 通信教育と通信販売を併せ持つ、大変情報的なビジネスの在り方だと言える。 さらにコンセプトを強化するため、 『ハーブとアロマの情報誌LifewareBOOK』も刊行している。 まず情報による納得と共感、 そこから顧客との関係が生まれ、ビジネスにつながる。 このジャンルが伸長するのは時代の流れそのものだと言えよう。
2011年9月 8日 用の美が芸の美と重なる時。
「軽業師の妙技」と呼ばれる 高度なテクニックで作られるヴェネツィアン・グラスは、 ガラスという素材の持つ光と影の芸術性を存分に発揮した ガラス工芸のひとつの頂点である。 サントリー美術館が開館50周年を記念して コーニング・ガラス美術館特別出品 「あこがれのヴェネツィアン・グラス~時を超え、海を越えて」展を 10月10日まで開催している。 私もレセプションにご招待いただいて、 ヴェネツィアン・グラスの真髄を心行くまで堪能させていただいた。 その「用の美」と「芸の美」の融合は、目を見張らせるものがある。 ヴェネツィアン・グラスを食卓に置けば、 食卓は無限のアートの演劇舞台へと変貌するだろう。
2011年9月 7日 地域社会の自己存在証明。
大槌町産業振興課の佐々木健氏にいろいろお話を聞かせていただいた。 大槌町の自然と文化をまとめた 『大槌の自然、水、人~未来へのメッセージ』(東北文化出版) という大変優れた本も併せていただいた。 佐々木氏も共著者の1人である。 いわば平成の“風土記”とも言える本で、 大槌町とその周辺の地域の文化風土を見事に語った本である。 地域社会への情熱と知恵の総和、自己存在証明とも言える本だ。 地域社会に根付いた文化、自然、歴史の研究は、 いわば全体の文化の土台である。 足元を見ずして全体は見えない。 その意味で大変優れた本といえよう。 今後私が執筆した本をお送りすることを約して辞去した。
2011年9月 5日 平泉訪問。
私はJDCA(日本デザインコンサルタント協会)の 観光担当理事を務めていることもあって、 最近東北観光の振興をテーマに、東北を訪れる機会があった。 大槌町などの被災地とともに、 東北文化千年の都、平泉を訪れた。 平泉はご存じの通り、奥州藤原三代百年が築き上げた東北の都であり、 平安京に次ぐ大都市であった。 観光とは時代にふさわしい位置づけを発見することだが、 それにはまず研究が大切である。 現地を見、歴史を知り、そこから発見は始まる。 辺境にあってなおも栄華を誇った平泉文化の核となるものは何か。 それは新たな極楽の誕生であろう。 今の時代にも要求される全体の構想力である。 藤原三代が誇ったのは、何も黄金を中心とした財力だけではなく、 その極楽浄土を願う仏教的想像力にあったろう。 まさに平泉全体が想像力に裏打ちされた構想力に満ちており、 平泉を全体像としてデザインしている。 観光とは、提供者サイドからの一方的な文化や遺産の公開だけではない。 それには訪れた人の感受性を刺激することが何よりも大切である。 イマジネーションの喚起こそ、最大の観光資源なのだ。 平泉からそれを強く感じた。 |