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2011年10月11日 VISIONARY&AMBITIOUS.
スティーヴ・ジョブズ氏が死んだ。
彼の業績についてはいまさら解説の要もないだろう。 中世の天才、レオナルドダヴィンチになぞらえる人もいる。 技術志向に進みすぎて行き詰まりを見せていた ITコミュニケーションの世界を 人間本来の直感と感性の世界に導いたのは、 紛れもなく彼の直感のなせる技だったろう。 グローバル・コミュニケーションとは、言葉の問題ではない。 言語区別を超えた感性コミュニケーションの問題である。 VISIONARYという言葉がある。洞察力のある、 明確なビジョンを持ったという意味が一般的であるが、 さらに言えば、実行不可能な空想、幻、幻想という意味もある。 その意味で彼は本当のVISIONARYだったと言える。 まさに「愚かであれ」が生んだのがiPhoneでありiPodだったのだろう。 北海道大学の銅像で有名なクラーク博士は、 Boys be ambitiousと言った。 アンビシャスとは大志どころではなく、野望、渇望であると言う。 ジョブス氏もまた幻を追うBoys be ambitiousの人生だったのだろう。 原理が分かってから行動するのでは突破できない。 成功に方程式はないのだ。 考えてから行動するのではない。 夢と行動は不可分なものなのだ。 彼の56年の人生がそれを証明した。
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