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2012年2月16日 成長から分配へ。
先日、久々にクラブウェルビーの「新春の集い」でお会いした波頭亮氏より 新著『成熟日本の進路~成長論から分配論へ』(ちくま新書)をお送りいただいた。 まさに今こそ日本は戦後最大の大転換期にさしかかっている。 それは価値観の世界的転換に伴い、 日本の枠組みをどう再編するかという問題だ。 波頭氏はそれを<成長論から分配論へ>と指摘している。 ながらく日本および世界をひっぱて来た成長の時代が終わり、 これからは限られた資源・資産を どう再分配すべきの議論こそ要だということだ。 今世界中の人々全員が満足いく生活を送ろうとすれば 地球は1.25個分必要で、 アメリカ並みの生活を維持しようとすれば5.3個分必要なのだという。 もはやすでにキャパオーバーしているのだ。 物も心も、成長ではなく、再分配の段階にきていることは明らかだ。 波頭氏の今後のご活躍をお祈りする。 |