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2012年7月31日 有縁社会。
「無縁」という言葉が流布している。 孤独死と独居死という言葉に代表されるように、 人の関係が断絶し、 絆が崩壊してしまった社会を指すようだ。 「有縁」とはその逆、人に絆ありである。 縁は仏教用語で「多くの因縁が寄り集まって 現象が生起すること」をさすが、 まさに人間社会そのものである。 一条真也氏、鎌田東二氏などの論客が集まって、 「無縁社会の克服」をテーマに 語り合った座談会が開かれ、 その記録として「無縁社会から有縁社会へ』(水曜社) という本が出版された。 大震災以降、私たちの死生観は明らかに変化している。 生とは何か、死とは何か、社会とは何か。 この大きなテーマを読み解くことは、 21世紀を貫く大テーマになるだろう。 |