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2012年10月24日 第3の目線。
私が京都に戻ったとき、よく行く美術館に、「何必館」がある。 規模はさほど大きくないが、選ぶ目線がいい。 美術館はコンテンツである。 同館は訪問に値する美術館である。 今回見させていただいたのは、 フランスの写真家、ウィニー・ロニスの写真展 「ロニスの愛したパリの日常~WILLY RONIS展」だった。 何気ない日常の一こまを切り取っているが、 「第3の目線」とでも言うべき、 もう一つの目で日常を見ている。 誰にでも撮れるようでいて、誰にも撮れないのだ。 私も写真はよく撮るので、そのことがよく分かる 。主観の目線を客観の目線に乗せなおしているのだ。 どの写真も社会を感じさせ、その時代の空気を感じさせる。 まさに時代と社会のリポーター、報告者なのだ。 |