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2012年12月28日 Art Agirism
松村潤之介氏よりお手紙をいただいた。 乃村工芸を退社後、好きなアートの道へ進まれ、
現在は夢助という名前で野菜の版画を描かれているという。 「Art Agirism 野菜はアートだ」と銘打ち、 JAビルの農業・農村ギャラリーで展覧会を開いているとのこと
(1月11日まで)。 松村氏のアートが掲載されている雑誌 『おいしさの科学』(NTS)もお送りいただいた。
このような専門誌が存在する時代になったことにも驚いた。 自然と深く接して生きる時代、 野菜の版画という着眼点はすばらしい。 松村氏の今後のご活躍をお祈りする。
いつも私のブログをごらんいただき、ありがとうございます。 来年は7日より更新いたします。引き続き、ごらんいただければ幸いです。 谷口正和拝
2012年12月25日 クラブ「ハッピーラン」
提供者論理の発想ではなく、参画者が楽しいと思えることを応援していくマーケティングを実践してきた。
そして、われわれもまた楽しいから参加する。 世界のジョイントステージとなりうるクラブ活動に自らが参画していく。
「ハッピーラン」 まだ名称は仮の名だ。 しかし、新しく始めるクラブ活動の中心に立って、どのように育っていくのかを見ていただきたい。
現地で街の香りを感じながら、走るランツーリズム。 そうして、楽しい時間の過ごし方の輪は広がりを見せてきます。 2012年12月20日 開かれた協会と機関誌。
『JDCA journal』の創刊準備号ができた。 日本デザインコンサルタント協会は、 デザイン・コンサルティングの具体的なサービスを社会化することで 意義ある社会貢献をめざし活動すること理念としている。 私も創立以来のメンバーで、理事を努めさせていただいている。 さらに開かれた協会を目指し、このたび機関誌の発行に踏み切った。 50名強の団体ではあるが、そのメンバーとコンテンツの公開である。 デジタル・オンラインの時代ではあるが、 紙によって手渡されるメディアも重要なのではないだろうか。 2012年12月19日 手は脳である。
美容業界のリーディングカンパニーのひとつである アリミノが定期的に発行しているビジュアルマガジン『f』が 「手は脳である」というテーマで特集を組んでいる。 美容業界の感性リーダーである美容師は、 想像力と創造力を「手」にこめて 美しく斬新なヘアスタイルを生み出していく。 まさに「美は『手』から生まれている」のである。 いわゆる「手仕事」は日本文化の重要な一分野である。 染色や陶芸、寿司や会席料理などは、 手に乗り移った美神の仕事だろう。 手と脳が美意識という回線でつながったとき、 そこにアートが生まれる。 まさに「手は脳」なのだ。
2012年12月18日 カバ先生。
当社の出版部門、ライフデザインブックスから、 初めての絵本が出た。 『カバ先生のウンコのおはなし』という絵本である。 基本コンセプトは「生活の道具としての絵本」である。 情報はますます生活の中で使用されねばならない。 所有価値から使用価値への転換である。 『カバ先生のウンコのおはなし』は、 3歳前後の幼児のためのセルフメディケーションブックで、 ウンコで自分の健康を知るというのが目的となっている。 「もりのどうぶつびょういん」シリーズの第一弾で、 子供にとっては興味津々のウンコの話をあえてテーマとした。 制作したのは当社の女性を中心とした絵本プロジェクトで、 エディション&デザインチームである。 従来の出版のように筆者および画家はあえて表に出さず、 チームクリエーションである。 アマゾンでも買うことができる。 一度ごらんいただきたい。
2012年12月17日 世界観メッセージ。
また新たな展開を示し始めた。 それは「世界観の伝え方」である。 世界観とはこの世界をどのように認識し、把握し、 どこに最大の価値観を見出していくかという、 知性と理性のリトマス試験紙みたいなものである。 これからは商業においても、ビジネスにおいても、 政治においても、個人の生き方においても、 この「世界観」が問われる時代になるだろう。 その核心にあるのは物語の交換であり、ストーリーテリングである。 平たく言えば映画のようなものだ。 その意味で映画は世界観メディアと言えるだろう。 認識のドラマ化である。 情報心理学の時代が、その頂に向けて加速し始めた。 2012年12月12日 フィンランドの生活アート。
フィンランドは、国土の大半が寒冷な気候の北欧諸国のひとつである。 人口500万人強の小国だが、その生活文化の豊かさは世界でも例を見ない。 4分の3が森に覆われた森と湖の国だ。
寒い時期が長いため、室内での暮らし方に、 優れた美意識と高い工芸レベル、アート感覚を持つ。 基本は手作りのクラフトマンシップによるもので、 使い捨て文化を拒否するような、 その精神の強さが、そのままプロダクトになって現れている。
サントリー美術館が 「時代を超える生活の中の美~森と湖の国フィンランドデザイン GLASS DESIGN from FINLAND」展を開催するので、 その内覧会を拝見してきた(2013年1月20日まで開催)。 ガラス工芸を主体としたその生活観と美術観が融合した作品群は、 生活アートの磨き方という点において、 私たちも大いに学ぶべきところがある。 まさに「生活はアート」なのである。
2012年12月10日 逃亡ではなく跳躍という勇気
その場から逃げることを恐れてはなりません。 自分の命は自ら守ることに奔走しましょう。
選挙戦で舌戦が繰り広げられる中、被災地の復興に関する話題がなかなか挙がらないと震災の風化を嘆く声が聞こえてきます。
「ヒロシマ」の場合、悲劇を繰り返さないために、習慣化された日常を構築しました。3・11を風化させないためにも、日常に落とし込むことが必要です。
たとえ、場所は違えど、自らが立って走らなければなりません。
逃げ出すのではなく、跳躍という勇気を持って風化を阻止することが求められています。 2012年12月 7日 「聞く」時代。
まさに時代が「受信力」の段階に入った事を証明している。 情報社会の鍵は「発信力」だと思われているが、 実は「受信力」こそ鍵なのだ。 今回ご紹介するのは『初対面の相手も、思わず本音をもらす ~アナウンサーの質問レシピ』(総合法令出版)である。 NHKなどで活躍してきたフリーアナウンサーの牛窪万里子さんが書かれた。 「質問する力」はいまどんなビジネス、コミュニケーションにも問われている力である。 どんな質問をするかで、その人の知性、能力まで問われてしまうと言うことだ。 3000人以上へのインタビューから学んだ会話術は多くの示唆に富んでいる。 2012年12月 6日 「おひとりさま」の楽しい老後とは。
高齢者の老後を「おひとりさま」と見切ったところに上野氏の慧眼があり、 その基本は「女友だち」であるという。 くだらない女ともだちの存在が人生を豊かにするという。 もはや家族に頼って生きる時代ではない。 誰にも頼らず、自分に頼って生きようとしたとき、 そこにどんな環境が必要となるか。 相変わらずの切れ味鋭い老後論に多くを学んだ。 2012年12月 4日 日本人が大切にしたいうつくしい暮らし。
かんき出版の山下津雅子部長より、 彼女が編集した本を送りいただいた。 『日本人が大切にしたいうつくしい暮らし』 (井戸理恵子著、かんき出版)と言う本である。 日本の旧暦を軸に、日本人が失いつつある生活習慣、 その意味、意義を説いた本である。 古来、日本人は生活の中でカミサマと同居して暮らしてきた。 著者は「民俗情報工学研究家」と言う 耳慣れない肩書きを自称しているが、 要は日本各地に息づいた風習や伝承を拾い集め、 その意味を読み解く研究であるという。 盆踊りからアエノコト (家単位で行う小さな単位のお祭り、月見、七五三など)まで、 昔はいくつものお祭りが生活の中にあった。 祭るとはカミを待つの意で、 日本人がいかに自然とカミを大切にしてきたかが説かれている。 一行ごとに頷かされる説得力がある。 文明の浸透によって大切な何かを失ってしまった日本人にとって、 日本文化の根源に立ち戻ることには大きな意味があるだろう。 山下部長の慧眼に敬意を表する。
2012年12月 3日 世界観の時代。
文化が世界をリードし始めた今日、 最も重要な差別力は「世界観」になった。 平たく言えば特徴であるが、 その特長がどのような価値観の上に成り立っているかが「世界観」である。 部分より全体が問われる今日、 大切なのは「総合」ではなく、「統合」だ。 部分を束ねて、最終、どのような価値観に統合されているのか。 そこにはフィロソフィーとかポリシーといった思考の結晶が存在せねばならない。 ブランディングもコミュニケーションも「世界観」の時代である。 |