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2013年4月 3日 幸せのまりづくり 生活地へ。
学陽書房から出版された浜野安宏さんの新刊です。 彼は先般、文化経済研究会でもお話いただいた。 日常の中で幸福そのものを顕在化させていくことに対して、責任を持って提案されていた。
隈研吾氏が帯で、「生々しい生活の想像」と触れられ、 リアリティの高い生活からの発想だと指摘されていた。実際に生活者視点から見ることを教えてくれている。私も同じように思う。
ややもすれば、工業化社会の時代は、ビルや施設を作る箱モノ生活圏という発想が中軸で、都市経営の構造もモノから入っていた。
暮らしは、生活者の組み立てによって出来上がるように、参加性をもったコミュニティという考え方こそ、われわれが失った立ち位置の取り戻しとなる。
そこには、浜野安宏の強い思想が溢れ出ている。 質素革命が啓蒙される本である。 |