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2013年5月28日 CIRO。
京町家を店舗にされている京都市中京区にある清課堂で行われたCIRO展を訪れた。
イタリアのフィレンチェから来日されたCIRO(チロ)さんに直接、話を伺うと、芸術と農業をクロスした考え方の持ち主。あるがままの形態から、巧みにアートへと転換しています。エコロジストアートという立ち位置ともいえます。 例えば、この錆付いた鍵を扱った作品。 鍵は、ひとつの村を表現しています。これはどこか東洋的であり、日本の美学と通じる。
氏は、イタリアのアルチザンでありながら、哲学あるアーティストです。 すでにある場の中から、つむぎだしていくという概念は、日本の美意識とも通じる部分があり、鴨長明の方丈記の冒頭にある 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」 を感じさせてくれます。
すでにあるものを再生させ、命を与える。 この行為は、まさに無常の中から創造するという認識と連鎖しています。 |