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谷口正和 プロフィール

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2013年5月28日

CIRO。

 

 

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京町家を店舗にされている京都市中京区にある清課堂で行われたCIRO展を訪れた。

 

イタリアのフィレンチェから来日されたCIRO(チロ)さんに直接、話を伺うと、芸術と農業をクロスした考え方の持ち主。あるがままの形態から、巧みにアートへと転換しています。エコロジストアートという立ち位置ともいえます。

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例えば、この錆付いた鍵を扱った作品。

鍵は、ひとつの村を表現しています。これはどこか東洋的であり、日本の美学と通じる。

 

氏は、イタリアのアルチザンでありながら、哲学あるアーティストです。

すでにある場の中から、つむぎだしていくという概念は、日本の美意識とも通じる部分があり、鴨長明の方丈記の冒頭にある

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」

を感じさせてくれます。

 

すでにあるものを再生させ、命を与える。

この行為は、まさに無常の中から創造するという認識と連鎖しています。

2013年5月27日

プロフェッショナリティー。

 

 

プロフェッショナルの極みには、専門特化することにあります。

 

それは、受身ではなく、能動的なスタンスになる。

デザイナーとメーカーの両者が相乗効果を生み出し、そのレベルは最上級にまで到達します。

 

そうして、社会に対してデザインで貢献していけます。

 

かねてから、弊社で取り組んできているスタンスです。

 

その知の集積を未来クリエイティビティとして稼動させていきましょう。

 

プロの一挙手一投足、どう生きるのか、どう考えるのか、という部分で輝きを放ちます。

その輝きをライフデザインブックスでは提唱していきます。

 

光源の種は、足元にあります。

2013年5月23日

MAISHA。

 

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同誌はフランフランが発行しているインテリアマガジン、『MAISHA』5月号。

 

カタログではなく、広告でもない、ライフジャーナルという意識の下、伝え方の革新としてのショップマガジンとなっています。

 

生活の中にあるヒントを交換し合い、インテリアのコレクターとして磨き合う。

そうして自分好みのコレクションたちが、結果としてホームギャラリーへと変貌する。ライフミュージアムという楽しみ方の提案である。

 

お店もメディアと見切ったとき、魅力は複合的に伝えていかなければなりません。この店舗とメディアがクロスしたアプローチが、今、求められているように思います。

 

発行人の高橋郁夫さんの考え方に強く共感します。

2013年5月22日

北大路魯山人。

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京都の章美術館である何必館の地階では、北大路魯山人の作品が常設展示されています。

コレクターとして、名高い何必館のオーナーである梶川芳友さんが運営する。

 

魯山人は生活デザイナーだ。

彼は、アートとライフとを融合した作品を世に排出している。

 

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複合的に重なり合い、生活デザインとしてみる彼の作品に顧客も感嘆する。

この彼が持つ究極の生活美学に対して、評価をしてきたのが梶川さん。先般、お邪魔をして、鑑賞して来たところです。

 

魯山人の現物に出会われたい方には、ぜひ、祇園にある何必館へ。

2013年5月21日

ティファニー ブリリアントレガシー。

 

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ティファニーが所有している秘宝展が阪急うめだ本店9階の「うめだギャラリー」で開かれた。

 

その名も「A Brilliant Legacy」だ。

 

そこには、ティファニーの神話にも値するようなラグジュアリーストーリーが存在していた。このエキシビジョンは、デザインが奥深きドラマとして成立している。

 

一見、カタチの消費に映る数々の秘宝も、ストーリーとしてのドラマバリューとして消費されています。

 

まさに感動の商品化です。

 

ティファニーはドラマ・プレゼンテーターという風格を漂わせた優れたデザインが存在している。

2013年5月20日

生き方と働き方を分けない暮らし。

 

 

生活と仕事とが融合している暮らしに生活者は軸足を置き出しました。

 

生涯現役を掲げ、仲間同士で集まってコトを起こす。

人は自由を獲得し、プロスタンスを貫き、生涯、自立した暮らしを送ることを望んでいます。

 

生活者が求める評価される場を企業は、社会的公平性を保持しながら、提供していく舞台としての存在です。

 

快活で前向きに変化を取り込んでいくことが、必ずや魅力となって人を惹きつけていくことでしょう。

2013年5月15日

アンリ・カルティエ=ブレッソン展。

 

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世界的に有名で、カメラマンで彼の名前を知らない人はいないといわれるほど21世紀のカメラ界に影響を与えたという一人であるアンリ・カルティエ=ブレッソン。

 

ファインダー越しに切りとられた美しい構図に込められた一瞬の心理が、彼の写真からは感じられる。

 

写真とは何かと問われたときに、

作られた商業写真ではなく、その時の出会いを含めながら、

そこに漂う時代の風そのものを切り取ろうとしているのだろう。

 

その風は、自分自身がその場所にいなければ、感じることができない。

それは自身の存在自体がカメラであるということを証明している。

 

時代や社会というようなもの、全身で感じてシャッターを切る。

20世紀の偉人に敬意を払いつつ、今、小さくて濃密な展覧会が開かれている。

 

ご案内いただいたので、駆けつけるところである。

京都にいかれるとき、祇園にある小さくてもキラリと光る何必館・京都現代美術館に注目されたい。

2013年5月14日

ホームビズ研究会。

 

 

おうちごはんと同様に

我が家で仕事をはじめている人が増えています。

 

それは内職ということではなく、

先行投資されているマイホームを活用した地域社会に貢献していく

ビジネスのデザインです。

 

自分の得意キャリアを生かすホームクッキングスクールやホームレストラン、ホームカフェにはじまり、ホームライブラリー、ホームミュージアムに至るまでのビジネスのデザインの研究、小社でも勉強会を始めています。

2013年5月14日

YUKI PARIS COLLECTION。

 

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私の高校の美術部の後輩であるYUKIさんは、

実家をホームミュージアムに変え、自身のコレクションを展示し、

見ていただくという京都の小さな文化観光の担い手であります。

 

彼女のコレクションの軸足である北欧モダンな生活デザイン。そこには、日常使いの美学が感じられる。

 

そのYUKIさんご自身で、ミュージアムを運営されています。

 

京都銀閣のすぐそば。

あの哲学の道の最初の路地を左に入ったところ、覗かれると、新しい発見と出会えます。

2013年5月13日

私の仏 陶仏展

 

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作者の安井海さんは、グラフィックデザイナーの先輩で、マキアンエリクソンの理事をされていた方です。

 

精神への回帰、心の中への回帰を掲げ、自分の中で守護神を持つという着想のもと、家のインテリアとして存在する祈りの行為に価値を見出されました。

 

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精神の向う先にあるものを、我がホーム、ルームの中に設営すべきと提唱されています。

一人一人にとって、心仏を持つのは、祈りを取り戻そうとする社会において、精神こそが明日へのモチベートとなっています。

 

この陶佛。心のひだとなる仕事。氏の作品の一部を紹介したい。

2013年5月11日

龍村平蔵「時」を織る。

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創業120年記念を迎え、龍村平蔵展覧会が東京日本橋高島屋で開かれた。

 

龍村平蔵がシルクロードの中で、織物の歴史を検証し、復元に取り組まれた。圧倒的な熱意をもっていた。

 

龍村平蔵は織りと染めのブランドである。

すばらしい足跡を一気に集約的にこの展覧会では見ることができる、すばらしいエキシビジョンだった。

 

四代龍村平蔵の龍村旻氏とは幼馴染でもあり、幼少のころには、よく出入りさせていただいていた。

5月25日から横浜髙島屋でも開かれる。

感嘆をもって、このすばらしい展覧会を紹介したい。

2013年5月10日

現在知 郊外 その危機と再生。

 

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東京急行電鉄の東浦亮典さんから本をお送りいただいた。

 

中心地が空洞化し、その周辺の都市が活性化するドーナツ化現象から都心回帰がはじまる中、中心地と郊外とをつないできた東急田園都市線のまちづくりを取り組みの中軸にされてきた、東浦さんがコメントを寄せられているので紹介したい。

 

本書を編集した三浦展さんは、都市郊外における社会的な課題に迫ることを行なわれている。

郊外に社会課題があり、都市ビジネスの焦点を都市の中心地ではなく、いろんな課題がある郊外に目を置いておられる。

その郊外にこそ、リアリティがあるとして、東急の東浦さんが提言されている。郊外がどういう解決のシナリオを目指しているのかについて、さまざま方々の角度から面白い論議が組み立てられています。

ぜひ、ご一読ください。

2013年5月 9日

日中韓しきたりとマナー。

 

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東急エージェンシーの後輩で長いお付き合いしている一条真也氏から本が届きました。

 

『日中韓しきたりとマナー』という東洋の礼儀の連鎖というものをどのように考えるか、という内容です。

 

氏は、大手冠婚葬祭会社の株式会社サンレーの代表取締役を務めており、今後、アジアの儀式市場、メモリアルマーケットに新たにトライアルをされようとしていることを予見する書籍のように感じられます。

 

同じく中韓市場に挑む企業にとっては、すべからく日中韓のしきたりを学ぶことは不可欠であり、ビジネスの重要なヒントが隠されているはずです。

2013年5月 8日

両国駅広小路。

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友人である北山創造研究所の北山孝雄氏から便りが届きました。

それは、両国の特性を活かし、相撲をまちづくりに盛り込んだプロデュースをされたという報告でした。

 

タウンプロデュースからタウンカルチャーメイキングへ。

それは街独自の「風情」を取り戻す活動であります。

 

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機能的で、合理的なまちづくりによって人間の感性をしもべにしてしまった街から脱却し、自然、歴史、文化を一つの風情とした文化経済の時代を象徴する活動のように思えます。

 

素敵な街であれば、自然と人が集まり、結果、豊かさが表出してきます。

そのモデルとして、両国駅広小路が完成しました。

 

このまちづくりには、駅を有するJR東日本からも賛同を得て、完成にいたったといいます。

 

素敵な話なのでここでご紹介したい。

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