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2013年5月15日 アンリ・カルティエ=ブレッソン展。
世界的に有名で、カメラマンで彼の名前を知らない人はいないといわれるほど21世紀のカメラ界に影響を与えたという一人であるアンリ・カルティエ=ブレッソン。
ファインダー越しに切りとられた美しい構図に込められた一瞬の心理が、彼の写真からは感じられる。
写真とは何かと問われたときに、 作られた商業写真ではなく、その時の出会いを含めながら、 そこに漂う時代の風そのものを切り取ろうとしているのだろう。
その風は、自分自身がその場所にいなければ、感じることができない。 それは自身の存在自体がカメラであるということを証明している。
時代や社会というようなもの、全身で感じてシャッターを切る。 20世紀の偉人に敬意を払いつつ、今、小さくて濃密な展覧会が開かれている。
ご案内いただいたので、駆けつけるところである。 京都にいかれるとき、祇園にある小さくてもキラリと光る何必館・京都現代美術館に注目されたい。 |