囲み枠(上)
谷口正和 プロフィール

RSS

2014年3月28日

幸福という名の色彩の風景

shirukusukuri-n.jpg

 

1982年に私がコンセプトアートとして作ったシルクスクリーンです。

今、再び素敵なライフスタイルの発信源となっているカリフォルニアの色彩風景。

 

この土地の情感や季節感、そして土地柄が醸し出す光と風の版画。それが注目を浴びています。

 

久しぶりに過去に手がけた生活風景を前にして、時代感性は廻るものだと感じました。

2014年3月27日

蚕からの着物づくり 天の虫 天の糸

 

tennnomushitennnoito.jpg 

 

書店で見つけた1冊が示す「視座」に感銘を受けました。

 

日本の着物が、糸作り、織という工程を経て、丹念に作られたものであることが綴られています。有機紬や大島紬、そして江戸小紋にまで広がっていきます。

 

情報社会は表層的な理解だけが進行する社会です。

しかし、その内側にこそ生活の道具としての存在価値が示されるのです。

そのプロセスこそ話題となります。

 

ものづくりにこだわる以上、今こそ我々の生き方の生まれ直しが求められています。

この書籍は、そういった的確な視座として与えてくれています。

 

ここに着目した、企画プロデュースを行った稲生一平氏の着眼に脱帽しました。

この書籍から、ようやく日本文化の一端に触れられた気がしました。

2014年3月24日

新たな門出

3月は卒業のシーズン。

我社の創業時メンバーの一人林和利君が卒業します。

 

1970年当時、これからのデザインのあり方についてともに考え、

「デザインは社会的行為であるべきだ」との認識の元に一丸となり、小さなオフィスを立ち上げました。

 

マンションの一室から始まり、生活者が求める日々の価値とは何かを追求し続け、

これまで40年以上にわたり、苦楽をともにしてきた仲間です。

 

新たな門出は残った時間の自由への門。

共に人生を駆け抜けた林君にエールを送る。

2014年3月23日

伊豆文学散歩

 

izusanpo.jpg

 

 

静岡県庁を訪れたとき、副知事と文化学術局長にお会いして、この雑誌をいただきました。

 

伊豆半島は、川端康成の『伊豆の踊り子』をはじめ、夏目漱石の『思い出す事など』、三島由紀夫の『獣の戯れ』、そして井上靖の『しろばんば』など多くの文豪が小説の舞台としています。

 

そういった形で伊豆半島を紹介することで、文学という興味軸を提案していけます。

自然と文化の散歩道として作家たちの足跡からは、あなたを呼び込もうとしながらもあなたの奥底にある感性自体に呼びかけています。

 

伊豆半島の活性化に携わる一メンバーとして魅力的な仕事の取り組みだと思います。

2014年3月19日

ES MODE GRADUATE COLLECTION 2014

 

esmode.jpg

 

エスモードジャポンは、パリに本校があるファッションの専門学校で、日本には東京と大阪にあります。その理事長を務める友人の仁野覚氏から卒展のご招待いただき訪れました。

 

エスモードの生徒がつくる卒業制作は時代の感性が移し鏡のように切り取れていました。

優秀なファッションクリエイターが世界の代表という感性を漂わせた発表会となっていました。

 

esmode01.jpg

 

今年のイマジナスの年頭号では、大きな潮流の中で、変装社会というキーワードを提示しました。今、生活者はそれぞれが違いを演じる産業構造の中に身を置いています。

 

伝え方の革新をにらむ自己表現による社会化プログラムは、演劇的表現能力を身にまとったメディア社会ということを心得ているように思え、強く共感しました。

2014年3月18日

「ニュース・スタジオ」オープン

有名なカフェや雑貨店には人が殺到します。

それは話題になっているからです。

 

つまり、行列のできる店で、生活者は話題を消費しているのです。

 

話題とはニュースであり、変化であります。

 

変化をいかにして作り出せるかが、次なるビジネスイノベーションを生み出します。

その先にこそ、未来が開けていくのです。

 

自らが話題を創出し続ける「ニュース・スタジオ」となって時代の変化に対応していければと思います。

2014年3月13日

75際からの健康生活のススメ

 

75saikaranokenkouseikatu.jpg 

 

東急エージェンシー時代の先輩である井原國芳さんから書籍が届きました。

 

井原さんは、東京急行電鉄の副社長から東急建設、東急バスの会長を歴任された東急OB会のメンバーです。

 

1930年生まれで84歳の井原さんが、70代の後半こそ社会貢献のライフスタイルを大事にする意義があると説かれ、応援歌をまとめられた。高齢社会がもたらした様々な流れを汲んだ一冊で、東急の先輩である岡道明さんを通じていただきました。

 

贈呈に預かり感謝します。

2014年3月11日

3度目の3.11

依存から自立へのシナリオを育てることが問われています。

望郷の念を胸に秘め、次なるステップへと踏み出していくことの大切さ。

 

いずれ依存から卒業することになるでしょう。

原点に軸足を置きながら自分での解決の領域を広げていかなければなりません。

 

足元から行動を生み出していかなければ、先には進めません。

 

あれから4年目を迎えます。

希望高く未来を見据えたセルフイノベーションを稼働させていきましょう。

2014年3月10日

東京五美術大学 卒業制作展

 

SOTSUTEN.jpg 

 

東京の5つの美術大学が連携し、新国立美術館で卒展が開かれていた。

美大の卒業生として今の時代をどう感受しているか興味があり会場を訪れました。

 

日本画、油絵、版画、彫刻の専攻学科のクロスした発表。

 

そして、その表現に見いだされるべきことは、時代の「感受性」という一点だ。

その総和の中で、回帰すべきニュートラルな部分に対する透明感を持つという願望が溢れていました。

 

強烈な個性も、曖昧模糊という中間に立ち、メディア社会ならではの表現をしています。

 

もはや美大生という垣根はない、多様な手法をもって、表現社会の延長として自分たちのフレームワークに対する「芸術社会学」という領域が感じられました。

 

つまり、構想がさらに重要になることを気づかされた卒展でした。

2014年3月10日

View Point

 

VIEWPOINT66.jpg 

 

昨年11月、堤清二さんがなくなられました。

今年に入り追悼式が行われ、花を手向けさせていただきました。

 

辻井喬、そして堤清二。

この二つの顔を持ちながら、その中間にこそ彼の本領があったのではないかと思います。

 

人は、役を演じれば演じるほど、二つの仮面の中間に実体が存在するのではないだろうか。

 

1970年代、セゾングループは商業という立ち位置から社会活動に貢献し、時代にインパクトを与え、都市商業をすべからく芸術という中で理想を語るべきだと提言されていました。

 

その認識を西武百貨店やパルコ、劇場などさまざまな場で実行され、無印やロフトにおいてはアート&デザインという生活表現を確立されました。

 

美意識こそ、重要な認識であることを堤さんからしっかりと受け取りました。

 

私の著書に対して丁寧なご返事やご感想をいただき、恐縮していたところ病の報を受け、気を揉んでいたところに訃報が届きました。

 

長きにわたってのご指導に感謝します。

2014年3月 4日

直感する未来

tyokansurumirai.jpg


「直感する未来 都市で働く女性1000名の報告」を 

ライフデザインブックスから出版しました。 

 

昨年夏に立ち上げた「女の未来研究会」が

1000名の働く女性へのアンケートやインタビューを

通して「女性の働き方」を研究。

「自分の人生は自分で選び取る」女性たちの

しなやかで力強い姿が見えてきました。

男女雇用機会均等法の成立から来年で30年。

女性たちは自らの未来を直感し、

己の道を切り開こうとしているのです。

 

ぜひお手にとってご一読いただければ幸いです。

 

2014年3月 3日

依存から自立へ

 

クラブマーケティングは興味ある人同士の輪を広げて行きます。

 

受発注は自他の関係から成り立っています。

つまり、原因と結果です。顧客をつくるのは もう一人の自分作りです。

 

それを自己解決していく。

 

知恵と計画力を持つ顧客が増えつつある中、ビジネス的認識は目標を共有にしてイノベーションを加速していくことではないか。

 

変革期にある今を回転軸をもって見据えていきましょう。

HOME