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2014年3月27日 蚕からの着物づくり 天の虫 天の糸
書店で見つけた1冊が示す「視座」に感銘を受けました。
日本の着物が、糸作り、織という工程を経て、丹念に作られたものであることが綴られています。有機紬や大島紬、そして江戸小紋にまで広がっていきます。
情報社会は表層的な理解だけが進行する社会です。 しかし、その内側にこそ生活の道具としての存在価値が示されるのです。 そのプロセスこそ話題となります。
ものづくりにこだわる以上、今こそ我々の生き方の生まれ直しが求められています。 この書籍は、そういった的確な視座として与えてくれています。
ここに着目した、企画プロデュースを行った稲生一平氏の着眼に脱帽しました。 この書籍から、ようやく日本文化の一端に触れられた気がしました。 |