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谷口正和 プロフィール

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2014年3月10日

View Point

 

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昨年11月、堤清二さんがなくなられました。

今年に入り追悼式が行われ、花を手向けさせていただきました。

 

辻井喬、そして堤清二。

この二つの顔を持ちながら、その中間にこそ彼の本領があったのではないかと思います。

 

人は、役を演じれば演じるほど、二つの仮面の中間に実体が存在するのではないだろうか。

 

1970年代、セゾングループは商業という立ち位置から社会活動に貢献し、時代にインパクトを与え、都市商業をすべからく芸術という中で理想を語るべきだと提言されていました。

 

その認識を西武百貨店やパルコ、劇場などさまざまな場で実行され、無印やロフトにおいてはアート&デザインという生活表現を確立されました。

 

美意識こそ、重要な認識であることを堤さんからしっかりと受け取りました。

 

私の著書に対して丁寧なご返事やご感想をいただき、恐縮していたところ病の報を受け、気を揉んでいたところに訃報が届きました。

 

長きにわたってのご指導に感謝します。

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