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谷口正和 プロフィール

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2014年5月29日

だから、僕らはこの働き方をえらんだ

 

昨今、働き方に関する本は数多く出版されています。
古市憲寿さんや、滝本哲史さんなどをはじめ、多くの人が従来の組織に依存した働き方以外の働き方を提示しています。
この『だから、僕らはこの働き方をえらんだ』も柔軟な働き方のモデルを示している本の一つです。
昨今、働き方に関する本は数多く出版されています。
古市憲寿さんや、滝本哲史さんなどをはじめ、多くの人が従来の組織に依存した働き方以外の働き方を提示しています。
この『だから、僕らはこの働き方をえらんだ』も柔軟な働き方のモデルを示している本の一つです。
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本の中では、フリーエージェントスタイルという働き方が紹介されています。

つまり、完全に独立するわけではなく、かと言って会社にどっぷりと属するわけでもないという中間の良いとこ取りをした働き方です。

今後こういったミクロ・カンパニーというような形態は増えていくでしょう。自分が興味のあることに対してのスペシャリストとして社会参画をしていく。その方法のはいくらでもあります。

その一つがフリーエージェントスタイルです。

2~3人で集まって小型のベンチャーを作っても良いでしょう。いずれにせよ働き方はより自由になっていきます。

 

働くこと、生きること、暮らすことすべてを重ねて、それをライフスタイルとしてデザインしていきましょう。

小口回数の組み合わせが総和して企業になっていく。ニューワークシフトエイジのレポートとして価値ある本をここで紹介します。

 

2014年5月27日

上野千鶴子の選憲論

 

拙著『幸福の風景』を友人である上野千鶴子さんへ送ったお礼として、『上野千鶴子の選憲論』をいただいた。

 

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昨今、集団的自衛権が大きな争点となっています。

憲法をその時々の情勢にあわせて解釈を変えることで乗り切ろうというのが政治家や憲法学者の知恵の見せ所のようになっていますが、そのいずれも護憲派か改憲派に二分されます。

 

この書籍の中で上野さんが主張されているのは「選憲」という第3のやり方です。つまり、占領下でアメリカから押し付けられたものとして憲法を捉えるのではなく、今度は自分たちの手で平和憲法をもう一度選びなおそうという提案です。

 

戦後70年経ちましたが、日本はその間戦死者ゼロという世界的に見ても歴史的に見ても奇跡としか言いようのない平和を享受してきました。

しかし、この平和が奇跡的であることを忘れてしまい、平和の尊ささえも忘れてしまっているかのような気配が今の日本にはあります。

 

杓子定規の二元論をいつまでも続けるのではなく、もう一度平和を選ぼうという「選憲」の力。更なる議論を深めていくためにも、この一冊をここで紹介したい。

 

2014年5月26日

現場主義

お客様の声を現場に反映させないと問題は解決できません。

マーケットの主役は企業や事業主ではなく、顧客その人なのです。

我々はそれを生活者と呼び、生活者研究を課題としています。

 

会社にこもってデータだけを操作し、仕事をしている気になっていてはいけないということです。現場で問題を解決するフィールドワークを体質としていきたい。

2014年5月20日

銀座目利き百貨街

 

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日本デザインコミッティーから『銀座目利き百貨街』のお話をいただきました。

 

もともと、この百貨街はクリエイターが個性を発揮できるデザインコーナーとして始められました。そして個人の志向でそれぞれ「デザインとは何か」を提案しています。

 

コレクティブという概念で、デザインの選別を見た表現運動であり、ショップでもあります。

百貨店は本来、八百万の目線をもって小さな単位でも文化として提案し、それが奥行きとなって成長していました。

 

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パーソナルセレクトが、リーダーシップを発揮するプログラムです。

 

まさしく文化屋台街として構想されています。

エキシビションものではない、コレクションやセレクションされた

新しい文化軸となるものとして、個人の興味の房で組み立てられたイベントです。

 

様々なクリエイターのセレクトをお披露目するのは9月頃になる見込みです。

ぜひ、ご覧になっていただければと思います。

2014年5月19日

生活者に学ぶまちづくり

まちづくりに求められるものとは、課題解決という役割です。

 

一見、交通網の整備や商業施設の竣工は街の発展として受け止められます。

もちろん、利便性も向上します。

 

しかし、昨今のまちづくりは、生活者の課題は何であるかを追求した先の解決が見いださせているかが問われています。

 

まちづくりのプロセスを戦略的に捉え、意図していることを明確に取り組んでいく必要があります。そのすべては、生活者自身が抱えている生活課題を受信しているかが、問われています。

 

現場に出向き、常に学習体質をもって実解決の方法を見いだしていく。

このスタンスを改めて心に留めていたいです。

2014年5月14日

シングルスタンダード時代の生活者研究

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百貨店協会、スーパーマーケット協会、ショッピングセンター協会などリテーラーの集合体である日本小売業協会の生活者委員会で2011-2013年の2年間の研究を取りまとめた研究レポートが発行された。

 

都市生活者の構成は、今、全体の3~4割が単身者となり、都市部では5割に達する勢いで膨れ上がっています。この流れからも、個人化の視点がライフスタイルの新しい要求軸となっていることがうかがえます。

 

私もコーディネーターとして参画し、そのほか、上野千鶴子さんをはじめ、8人の専門家が市場研究レポートを行っていました。

 

個人化が進むと、擬似家族、擬似仲間、共同解決のシナリオが問われ、マンションですらシェアリビングというシナリオが登場してきました。

 

まさにインフラとしての個人単位発想へとソフトが先行していきます。

そして、徐々にシングルスタンダードの要求軸に近づいていく。

 

ややもすれば、提供者は効率化を求めるあまりシングル化という社会現象を蔑ろにしてきたのかもしれません。そのひずみは、ニーズと現実とが乖離している部分として浮き彫りになってきました。

 

そんな課題の一助となるよう、このレポートを取りまとめてあります。

詳しく知りたいという方は日本小売業協会・生活者委員会までお問い合わせください。

2014年5月13日

モーニングタイム・シフト

朝型ライフスタイルに多面的な注目が集まっています。

新しい時間割の登場です。

 

夜型から朝型へのタイムワークシフトが21世紀型のビジネススタイル。

昨今の潮流は、生命活性の原点に回帰した姿のように思えます。

 

体のリズムが活発で感度の高い朝の時間。

 

この日々の習慣で1週間を過ごせば、ライフスタイルは次のステージに向かうでしょう。

2014年5月 9日

アリミノ

 

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アリミノのコンセプトマガジンFA。

ヘアデザイン、ヘアメイクデザインのトップメーカーとして、

今、何に注目すべきかが提示されています。

 

美容業界そのものがニューコンセプトチャンスの中にあります。

ヒューマネスクをキーワードに人と人との間にこそ、価値が生まれるという原点に立ち返れる内容となっています。

 

熱量の高いデザインを人から人へどのように巡らせていくのか。

新才能の世代を育て、心の奥底から火をつけていく。

 

しっかりとコンセプトを打ち出し、美容業界の中にジャーナリズムの発想を浸透させるアリミノ2014マガジンが送られてきたので、ご紹介します。

2014年5月 9日

SICF15

 

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ワコールがSPIRALホールで年に一度行っている祭事「SICF15」。

クリエイターをA日程、B日程の二回に分けオンステージさせています。

 

誰もが情報発信できる中、リアルなステージを設けるというアナログな催し。

表参道で行っている都市部ならではの取り組みです。

 

 

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小さいながらもしっかりと評価構造を持っているもので、正のスパイラルとなって循環しています。

 

アパレル企業としての思想が表出しているように、いい流れのエンジンになるようにワコールの取り組みに期待します。

2014年5月 8日

ソーシャルデザインの教科書。

 

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大阪在住の友人デザイナー、ムラタチアキさんから、

村田智明としての著書『ソーシャルデザインの教科書』をお送りいただいた。

 

本書では、書籍執筆の一つの契機となったのは、昨年話題となった式年遷宮に日本のソーシャルデザインを見いだされ、再生による伝承について語られています。

 

技術や美術が伝承されることで気付きについて思考する年となられたのだろう。

そこにはソーシャルデザインの優れた再生モデルとなって1300年の継続生命力が存在する。

 

デザインは社会的な構想と構造を担っています。

編集、出版ともに熱意ある上梓です。

2014年5月 8日

Collection of Museo Poldi Pezzoli

今週の「発想の画帳」では『再生と伝承のシナリオ』として、4つの興味ポイントを紹介します。

まず一つ目はこちら。

 

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ミラノの貴族たちが集めたコレクション展「Collection of Museo Poldi Pezzoli」。

東急Bunkamuraで見て来ました。

 

個人がコレクションしたものを公開するのはヨーロッパならではの<貴族文化力の社会還元のシナリオ>です。

 

貴族一家のコレクションを披露し、作品をキュレーションしホームミュージアムを展開します。その連続がシティミュージアムとなります。

 

アートストックは、次世代の育成に向けた最高の教育ツールとなり、

学校のみならず家や都市が三位一体となって、学習財を活用しています。

 

この流れを日本に置き換えた時、根津美術館や五島美術館のような構造をもったコレクションミュージアムへと昇華していけるでしょう。

 

日本と欧米を比較した時、圧倒的なコレクションに格差があります。それは、個人財の社会財化支援のしくみがあるから。

 

文化の次世代への語り部として、若年層に人気の大島優子氏をナビゲーターに起用しているところからもミュージアムの表現力です。

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