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谷口正和 プロフィール

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2014年11月29日

墙 ウォール

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これは中国で発刊された雑誌の創刊号です。

タイトル『墙』は中国語で、生活設計などという意味があるそうです。

 

今回、鴨沂高校の先輩である

京都を代表するグラフィックデザイナー久谷政樹さんの作品が紹介されていました。

 

久谷さんは、来年、京都市内で開かれる琳派400年記念祭をPRする公式ポスターのデザインも手掛けられています。

 

尊敬する先輩をご紹介します。

2014年11月28日

にこにこ

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禅の僧侶で庭園デザイナーでもある枡野俊明さんに先般、

文化経済研究会でお話いただきました。

 

これは、禅の心に学ぶ生活、生きる知恵を収斂させた

『にこにこ』を冠した絵本になった教科書。

 

親愛の情を込めた見える言葉である「笑顔」は、社会コミュニケーション。

 

禅の世界をシンプルにして表現されています。

子どもたちにとって、何よりも分かりやすく伝えていけるものです。

2014年11月27日

リサ・ラーソン展

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阪急百貨店梅田本店で開かれていたリサ・ラーソン展に立ち寄ってきました。

作品の一つ「ナイトキャット」は話題を呼びました。

 

作ることは、生きること。

 

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デザインを日常の道具の中に取り込み、生活文化そのものを発酵させてきた彼女は、ホームクリエイターそのものです。

 

こだわりのある暮らしの中で北欧という地域ならではの中で育まれてきたクラフトマンシップ。

そこには、“彼女らしく暮らす”ということが垣間見えてきます。

 

芸術のすべてが連鎖し、彩のある暮らしとなります。

ようやくクリエイティブな暮らしに、ようやくスポットがあたってきたように感じました。

2014年11月26日

文化核融合

森羅万象。

宇宙の中に身を置くすべてのものは循環しています。

 

太陽系の中に身を置く私たちは、太陽の周りを公転する地球。

そして地球の周りを回る月。すべてレボリューションを繰り返し、固有の時が生み出されてきました。

 

翻って、足元にある価値も回転流動しています。

そして流動する個性同士もぶつかりあい、新たな価値が常に生み出されています。

 

この流動社会にいることを自覚し、近い将来、新たな価値となる核を見失わないよう、

足元にある自己をもう一度、見つめ直したい。

2014年11月19日

民芸

 

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私の書棚にあるものを引っ張り出してきました。

 

柳宗悦が民衆的工芸と名付けた『民芸』を暮らしの美として再認識するために、問いかけた書籍です。

 

濱田庄司、富本憲吉、バーナード・リーチらの代表的作品からも民芸の中にある

日々の中にあるデザインワークが、完璧に重なっていることに気付きくことができます。

 

これまでの芸術とは何か、デザインとは何かという生活デザイン運動の流れは、われわれのQOLと直結するものです。

 

これらを美学の領域として再認識し、改めて暮らしとつながりを見いだしています。

いまなお、日常の道具として新たなスタンダードが大切であるという思想に共感します。

 

2014年11月18日

MORPHOLOGY

 

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能勢伊勢雄さんの写真集『MORPHOLOGY』を見せていただいた。

 

能勢さんとは、二期倶楽部北山ひとみさんの著書『人分けの小道』の書籍づくりの中で、多くの写真を提供いただき、ご一緒させていただきました。

 

この写真集を見ていると、

自然の内側にさらなる自然が見えてくるようです。

その総和した生命力が映し出されており、その陰影力が透視力の高い写真となっています。

 

人智学の領域にある写真集は、存在を丹念に奥深く見つめ、

生命を転写しようという思想が見えます。

 

まさに形態美学者 能勢さんの写真集、ここにご紹介します。

2014年11月17日

素直さが人を育てます。

現場100回という行動。

よく言われることですが、

何よりもお客様のニーズを掴む方策だと思っています。

 

時と場所によってお客様のニーズはどんどん変わってきます。

そのため、いつまでも通り一辺倒のやり方やスタイルでは顧客は離れていきます。

 

メディア情報からイメージを膨らませることができにくくなっている今、現場を観察することが大切。

それでも理解を深めるために、直接、お客様の声に耳を傾ける。

 

弊社で行う「インタビュー100」には、そういった狙いがあります。

そして素直に受け入れ、お客様が求めていることを叶えていく。

 

対話を蔑ろにしては、変化は生まれません。

そしてあなた自身が素直でなければ、変われません。

 

素直な心をもっていたいものです。

2014年11月14日

閉じる幸せ

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岩波新書の『閉じる幸せ』を手にしました。

懇意にさせていただいている残間里江子さんの著書です。

 

パラダイムシフトの時代、生まれ変わることは誰もが求めることです。

自ら問いかけ、周辺の中まで次々と新しいパラダイムシフトを体現した仲間たちを紹介し、自分自身もまた生まれ変わる。

 

昨日までの私と今日からの私。

気付きが自分自身のフレキシビリティに向けられている。

残間さんらしい問いかけで、一気に読ませていただいた。

これまでの経験から、新しい再発見の流れを創ろうとされているように感じました。

2014年11月12日

TOKYO URBAN LIFE

 

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「TOKYO URBAN LIFE」の実行委員長をされている高山れい子さんが発起人となり、垣根を越えたデザインコンソーシアムが発足し10年が経過しました。

 

これはデザインを基軸においた活動で、コミュニティのソーシャルサポートに取り組む活動です。

 

コミュニティデザインネットワークとして多くのクリエイターたちが参画してきました。

これを私も応援し、デザインとコミュニティをクロスさせることで都市の活性化に取り組んできた。

 

来年、10年目を向かえるにあたり、イベントワールドカフェが開かれることになりました。

世界中から、様々な人が流れ込み、アジアンビレッジとも呼ばれる「池袋」は今、注目に値する街です。その池袋を舞台に講演をさせていただくこととなりました。

日時は11月29日(土)13時からで、場所は淑徳大学池袋サテライト・キャンパス。

参加料は1500円。

 

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この着想からイラストをしたためました。

「クリエイティブマン」

 

都市を牽引するものはクリエイティビティです。

人々が交流し、デザイン&アートという表現の領域を広げながらも、その根幹にはクリエイティビティが溢れています。

 

「クリエイティブマン」は素敵なアイデアを身体の中で溜め込む知恵のストッカーです。

2014年11月10日

まわる世界

週明けの朝、祝詞のように唱和する行動指針。

日頃から顧客が誰なのかを再認識する場です。

 

お客様を観察し、生活者第一を実践しています。

地域預かりの思想の発想もそこから生まれました。

 

情報社会は何を受信すべきなのかしっかりと把握していなければなりません。

日々移り変わる時代、顧客の声を受け止め、発信することで社会が回ります。

それが自己成長のステージとなります。

 

これこそ丸い地球に身を置くわれわれに課せられた受信と再発信の循環社会です。

2014年11月 6日

RE WEAR

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D&DEPARTMENTを手掛けられるナガオカケンメイさんから

リユース、リデザインをコンセプトにした新たなプロジェクトをご案内いただいた。

 

今、Re:コンセプトというものに果敢にトライされていることに共感します。

 

今日、中古品ですら、新品と一体となって表現の道具として活用されています。

中古品を破棄するのは、循環型の構造の中で新たな活性軸となりつつあります。

 

その中古品を今年の注目色に染め直し、展開する本プロジェクト。

 

とても興味深く、一度、訪れてみようと思います。

2014年11月 5日

バースデーカード

 

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私にはありがたいことに2人の孫がいます。

今、小学5年生、4年生の女の子。

 

彼女たちは四六時中、絵を描いています。

 

私が誕生日の時、手書きのカードをプレゼントされました。

 

ムーミンが好きな4年生の絵もさることながら、

5年生の孫は健康で長生きしてというメッセージと共に、オーガニックでヘルシーな食べ物が並び階段を登っていくものとなっています。

 

私の目の前であっという間に書き上げてくれたバースデーカード。

クリエイティブな構想力、想像力に我ながら感動しました。

 

良い意味で私の影響を受けていることに手前味噌なお話ですが、

ご紹介させていただきます。

2014年11月 4日

登り窯をご存知だろうか。

陶磁器を焼く大型の窯で傾斜地にかまぼこ型の部屋をつくり、

手前の窯で焚き出す火が登っていく温度を2000度まで上げて、

3部屋以上に煙突のようにつないで活用する。

 

この温度が上がり保たれるために小窓から薪を投げ入れ続けていく。

3日3晩の取り組みである。

 

何かを成し遂げようとした時、情熱が燃え続けられるように私たちも精神の薪を入れ続けることが大切。

 

クリエーターの生涯を見るようである。

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