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2015年1月 8日 33年後のなんとなく、クリスタル
何度かお会いさせていただいた田中康夫氏の小説です。
舞台は1980年。 当時、大学生だった女子学生たちが35年の月日が経過し、50代となりました。
ブランドを追いかけ、大胆な自己表現能力をもってバブル期を謳歌した世代です。 一緒に歩んできた田中康夫氏の感性は、次の感性市場社会の中軸を果たす磨かれた50代の女性たちに照準を当てています。
過去をフィードバックしながら、時代を語る社会世代としての共感力の高い作品でした。 私たちのジェネレーションノベルとして、ベストセラーとなっていることを喜ばしく思います。
刊行:河出書房新社 本体1600円
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