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谷口正和 プロフィール

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2015年1月28日

VOGE

 

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ヴォーグジャパンは、創刊から15年目を迎えました。

この機会に、編集長の渡辺三津子さんをお招きし、ヴォーグについてコンセプトスピーチをいただきました。

 

もともとアメリカのハイグレードファッション誌としてスタート。

ヴォーグは、世界各国がハイファッションで連鎖する感性の市場構造を構築するために、送り込まれたコンセプトブックという位置付けとなっています。

 

創刊15年記念号の発行では、椎名林檎、米倉涼子など10人のトップモデルらを起用し、新たな生き方を提示する象徴的な場となっています。多面的な切り口も作り手を絞込み、読者層も絞込みをかけて、重厚な連鎖を生み出しています。

 

感性的な言語を使い、ハイスタンダードなデザインやアートを読者とうまくつなぐことができるか。

 

講演では、感性の群像劇ブランドエディションというところが戦略的な課題であるように見えました。

まさしくヴォーグというメディアの一つのシナリオ劇場を見せていただいたような思いです。

 

 

2015年1月27日

菅木志雄展

 

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先日、キュレーターの長谷川祐子さんからご招待を受け、

東京現代美術館で開催の菅木志雄「置かれた潜在性」という展覧会を鑑賞しました。

 

同館創立20周年記念のミレニアム展覧会で、オープニング・レセプションに参加しました。

 

先週、弊社の文化経済研究会にも、「キュレーションとは何か」をテーマにご講演いただきました。

 

キュレーションとは、関係学である。

常に新たな目線をもって見る人と作る人の関係性をつむぎだす行為であり、作品が設置されることによって風景を形成し、人とのかかわり方を提示するものです。

 

表現された問題意識の合間を人は縫うように歩きます。

つまり、感性受信というものが、新たな認識論を顕在化させていきます。

 

この芸術に対するかかわり方を創造することは人の旧概念を超えて、その叡智を丁寧に整理し、新しい世界観を作るという繊細な行為が、様々な出会いにつながっていきます。

 

キュレーターは、アートのすべてを投げ出し、再構築する挑戦者。

優れたメディアプロデューサーを見た思いです。

2015年1月27日

今を生きること

人生の確定要素として、誰にも死が訪れます。

 

100年後、私たちは存在していないでしょう。

しかし、存在している証を残したいと願うものです。

 

社会が成熟期にある今、生きることをしっかりと見据えていかなければなりません。

 

人は生きる以上、生涯学習し続けていきます。

そして刺激のある暮らしが心の活性をもたらし、豊かな感情を生み出します。

 

それが生きることの意味になるものだと思っています。

2015年1月20日

武蔵野美術大学卒業研究制作展

 

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先の記事でも触れましたが、

武蔵野美術大学の卒展に小平市の本校を尋ねました。

 

そこで来期の新学長の長澤忠徳さんに学長自らご案内いただきました。

 

長澤さんはデザイン情報学科の学科長でデザイン出身では初の学長です。

 

武蔵野美術大学は様々なコースが用意されています。

デザインに求められるのは、時代に呼応し未来を展望した、表現力そのものです。

それは社会学と共通する部分があります。

 

社会にクリエイターたちが参画する時代です。その認識のベースにおいて、再編していく必要があります。

 

その構想として、世界から顧客を引き寄せる都市を軸にした表現力が求められています。

デザインは社会学で都市の経営、都市のデザインというところで、社会が欲する役割を果たさなければならない。

 

このように考えた時、次なる社会を描く長期的なビジョンが必要です。

つまり、デザインアートという表現に対して、強く構想力を社会化できる能力こそ、問われています。

 

いずれ、情報が複合的にぶつかり合う都市部に大学研究としての拠点が求められるはずです

 

次期、長澤学長にエールを送ります。

2015年1月19日

つむぎだす未来

武蔵野美術大学の卒展を見てきました。

 

まだまだフレッシュな感性を持つ学生の作品には、

中長期を見据えた生き方のデザインが凝縮されているように感じました。

 

次期学長に選出された長澤忠徳さんとも話をする機会があり、

次なる社会を構想するための、これからの生き方を考える、ライフデザインの大切さを改めて、再確認できた思いです。

 

クリエイティブに欠かせない戦略的受信が果たすべき役割が社会を動かします。

 

日々、デザインと向き合ってきた学生たちが、

社会に出て、仕事に忙殺される中、情報の受信の重要性を見失わないようにしてもらいたいものです。

2015年1月15日

アリミノ2015

 

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日本の美容業界をリードするアリミノが発行した

2015年のコンセプトブックが届きました。

 

ファッションの一つであり、感性表現であるヘアーメイクが、

すべての人に共通する理念:コンセプトとして連鎖を生み出しています。

 

見えないところにある大切なものを追求し、本質を問いかけています。

 

「ひとのちから、こころのちから」をテーマに変革のコアとしたシンプルな内的言葉で表されています。

心に戻る原点回帰という思いに共感しました。

2015年1月14日

トーベ・ヤンソン―仕事、愛、ムーミン―

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フィンランドの童話作家で、ムーミンの生みの親であるトーベヤンソン氏。

生誕100周年を記念し、トーベ・ヤンソン研究の第一人者ウェスティン氏が書き綴った書籍です。

 

人生で大切なコトが伝えられていました。

 

決して見返りのために、行動に移すのではなく、

働くことや愛することなどのすべての行動は、「生きることに一生懸命であれ」というメッセージが汲み取れました。

 

個性もどこか表層的な言葉です。

固有性は他者との違いです。その差を埋めるのが、学習ではないか。

 

そして生き方を突き詰めた時、様々な人との重なりがあったことに気付きました。

 

旅する画家がしたためた数多くの挿画があり、ドラマの軸となるムーミン谷を想起させます。

 

表現に携わる者として大いなるヒントとなりました。

 

刊行:講談社 本体3600円

2015年1月13日

都市の仕組み

人は都市に集まります。

OECDは「2050年までに世界人口の70%は都市部で生活するようになる」としています。

 

生活者は、生活の向上と同時に

都市に再生の機能を求めています。

 

それは、違う自己の創出です。

 

集合した仲間とともに過ごす中で反発と融合が生まれる。

都市は脱皮という変身の舞台を与えてくれます。

 

そして今、生まれ変わった個性を発表と評価の場で

自己を明らかにする新しい価値創造、自己実現へと広がっていきました。

 

その都市の中でわれわれもまた生きていることに気付き、成果を願っています。

2015年1月 9日

超訳 空海の言葉

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旧知の仲である一条真也氏の書籍です。

 

一条真也氏が咀嚼したメッセージの数々は、われわれが岐路に立たされたときの重要な判断材料となるシナリオのように描かれていました。

 

それは、親孝行から生きること、人が持つ邪心に至るまで、様々な観点から、暮らしの言葉へと噛み砕かれています。

 

人の生死に迫る深い言葉が散りばめられ、才能の豊かさが再認識されます。

 

彼の言葉力を素晴らしいものだと思いました。

 

刊行:KKベストセラーズ 本体:1500円

2015年1月 8日

33年後のなんとなく、クリスタル

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何度かお会いさせていただいた田中康夫氏の小説です。

 

舞台は1980年。

当時、大学生だった女子学生たちが35年の月日が経過し、50代となりました。

 

ブランドを追いかけ、大胆な自己表現能力をもってバブル期を謳歌した世代です。

一緒に歩んできた田中康夫氏の感性は、次の感性市場社会の中軸を果たす磨かれた50代の女性たちに照準を当てています。

 

過去をフィードバックしながら、時代を語る社会世代としての共感力の高い作品でした。

私たちのジェネレーションノベルとして、ベストセラーとなっていることを喜ばしく思います。

 

刊行:河出書房新社 本体1600円

 

2015年1月 7日

2015年 年賀状

 

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2015年、当社の年賀状から。

 

「文化融合」という言葉は、従来のステージから高まったところで、

自ら高熱を発することで、あらゆる個性が核融合的に集合し交わり、新たな文化が生み出されていくだろうと思います。

まさに今、個性がブレイクスルーする時代となりました。

 

この独自性を強く持ったとき、場所や人がテーマで組み合わさり、一つの突破口となって突き抜けて注目点をつくります。

 

中長期をにらんで、鍛え上げられた高いプロフェッショナリティが、世界のトップアスリートたちと同じように、特集される社会です。

 

ここに次の時代を彩る種があることを示唆してくれています。

 

今、小さくても光る文化の時代です。

その思いをこの年賀状に込めました。

 

改めまして、新年、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

2015年1月 6日

突き抜ける個性

新年初のメッセージを朝礼の内容からお届けします。

2015年は、戦後70年という節目の年となります。

 

永きにわたり日本は平和の中に身を置き、

あらゆる生活体験が現場知を醸成して次なる判断力を積み上げてきたと思います。

 

平和な世の中に対する恩恵から今、

生き方と働き方が重なりあう社会が到来しました。

 

全員がクリエイターのような生き方を求めるようになり、突き抜ける個性性に目覚めて

同質類似という枠組みから違いの創造へと歩み始めています。

 

個性ある代表性の高い専門力、プロフェッショナリティが求められてくることでしょう。

 

本年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

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