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谷口正和 プロフィール

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2015年6月30日

地球的流動社会へ

江東区の観光プロジェクトからアドバイスを依頼されています。

 

私が他の講演などでも変わらずに申し上げているのは、

2020年のオリンピックに向かってますますツーリズムの時代が来るということ。

 

この流れは日本に留まることなく、

世界中で見ることができるでしょう。

暮らすように旅をし、旅をするように暮らす。

 

流動社会に向けての心構えをしていたい。

2015年6月26日

Healthylife Labo

健康生活そのものを生活者の視点で研究しようという出発点から、『Healthylife Labo』というプロジェクトがスタートしました。

 

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セルフメディケーション、すなわち「私が私のお医者様」というコンセプトから、弊社からはセルフドクターという医療情報誌をおよそ30万部発行しています。

その中でお医者様へのインタビューや読者の皆様からの情報をクロス受信・整理してきました。

 

今月の「ドラッグ・ミッション・マネジメント」という視座のもとに、地域社会の健康メディアを引き受けるドラッグストアのミッションを多視点的に整理しています。

今後も受信と学習、発信の構造を継続していきたい。

2015年6月24日

否常識のススメ

友人である水野誠一氏の『否常識のススメ』の出版を弊社でお手伝いさせていただきました。

 

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成熟化社会において事業者と生活者は何に取り組むべきかということについての考えを展開されています。

大量生産大量消費を謳う成長期は一巡し、我々は次の社会的パラダイムシフトへの脱皮に迫られている。

 

本書では環境問題、格差問題、経済問題など、様々な視点から次世代へのアプローチを試みられ、それらを一挙に解決する鍵としてソーシャル・マーケティングという概念に着地します。

このダイナミックな展開をご堪能いただきたい。

このリンクからAmazonでも購入可能です。

 

2015年6月23日

哲学時代のマーケティング

あらゆるところにコンセプトの変革が求められています。

例えば、百貨店も従来のマーチャン・ダイジングのように商品のみに拘った戦術的な売り方ではなく、

顧客の生き方と暮らし方から出発した戦略的なプレゼンテーションを展開していく必要があります。

 

つまり商品のプロモーションではなく、生き方のコンセプトを考える。

その全体的な視座のためには、

「人生とは何か」

という問いと自らが向かい合わなければならない。

哲学の時代が来ています。

2015年6月17日

石垣島 観光アドバイザー

今回、石垣島の観光アドバイザーを引き受けキャンペーンもさせていただいています。

 

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限定性があり他では出会うことのできない体験。

それが観光にはますます強く求められます。

 

そこに暮らしている人々の生活そのものが優れた観光の資財であり、生活を紡ぐ一人ひとりが生活芸術家。

彼らが営んでいるレストラン、カフェ、工房、その生き方を貫く美学や哲学……すべてが訪問に値する価値を形成していく。

 

訪問する側は、遊学、つまり遊ぶように学ぶというスタンスで地域の生活を体験学習していく。

それが旅の回数化と生涯化に繫がっていきます。

もてなす側は、自分が良いと思ったものを旅人に分け与えるような気持ちが問われています。

旅とは、生きることそのものの交換であると言える。

2015年6月15日

構想と変化

社会を動かしていくのは構想力です。

それは10年や20年よりも更に遠い50年や100年のビジョンを見据えていく視野が求められます。

 

先週は石垣島を訪ねてきましたが、

日本を本州、北海道、四国、九州、沖縄本島からなる固定的な国と見なすのではなく、

6000を越える島々の集合体、ジャパンアイランズ&シーという流動的な視点で見ると、

地球視点での日本の魅力や個性に気づくことができる。

 

そのような固定されていない動的なものに対する洞察力を「動体視力」というキーワードで切り取った著書を近々新たに刊行いたします。

お楽しみに。

2015年6月10日

『本当にすごい人はできる人を瞬時に見極める』

株式会社ワイ・ネット代表取締役社長 宮内淑子氏からご著書『本当にすごい人はできる人を瞬時に見極める』(税別1300円 実業之日本社より)をいただいた。

 

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宮内氏は元々、NHKや民報のキャスターでご活躍なさっていたが、人と人の繋がりや関係の可能性に気付き、ネットワーク会社を立ち上げられた。

私も何度かお招きいただいた次世代産業ナビゲーターズフォーラムというものを興され、ネットワークに貢献なさっている。

人を見る眼力にとって大事なのは、説明的に人間を見るのではなくて、一瞬の直感なのだということを著書は教えてくれます。

 

特に、「強い思い」を相手が持っているかどうかに重きを置いている部分は、私が大事にしているプロフェッショナルへの考えと重なるところが多く、大変共感できた。

2015年6月 9日

『江戸のダンディズム』

7月20日まで根津美術館で開催されているコレクション展『江戸のダンディズム』の招待券をいただいた。

 

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昨今は江戸への回帰が様々な視点から、多様な形をとり表れている。

刀剣女子など、江戸好きの女性を始め、料理、町民の暮らし、新しい江戸へのアプローチ、認識論が活発です。

江戸は、参勤交代や旅人の往来があり、屋台の発祥地でもあることから分かるように、固定的な概念よりも、流動の中にあった都市といえる。

宵越しの銭は持たないという言葉に代表する、よりシンプルな、持つよりも活かすという思想。その代わり丁寧に、細やかな生活と装飾を大事にする。

そこに我々の美意識の源泉がある。

 

刀剣にも文化的な美意識が織り込まれた世界を堪能させてくれるこの展覧会、皆様にも是非お薦めしたい。

2015年6月 3日

ファンタジア

ブルーノ・ムナーリの著書『ファンタジア』(みすず書房 税別2400円)を購入した。

 

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帯の紹介文では、偉大なデザインの先生は彼だけかもしれないという深澤直人の象徴的な言葉。

ファンタジア、想像力という言葉を軸に、古代から始まり、デュシャンなど現代芸術を経てデザインに至るまでの考察がなされています。

 

この本の中でも取り上げられているルネ・マグリットはご存知のようにグラフィックデザイナーとしての活躍もしており、社会的な創造力という点にも富んでいたということが分かります。

 

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改めて想像と創造の源泉の整理をしていきたい。本にインスピレーションを得て書いた私のイラストも添えてご紹介します。

2015年6月 2日

シティ・ファーマー

ジェニファー・コックラル=キングというカナダのフードライターの著書です。

 

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食問題に関するライターとして数多くの媒体に寄稿している著者が、グローバル化のもたらす食の危機を、膨大な取材に裏づけされた確かな文章で綴っています。

 

今、食というものに対して認識を新たにすべき時です。

すなわち、消費都市から生産都市への転換。

食を経済的な観点だけから見ているだけでは、誰かの食物をお金を払って食べさせてもらうという構造から脱却することはできない。

小さな一歩でもいいので、例えばベランダにプランターを置き小規模な畑を作ってみる。最小単位からの自立を踏み出す。

 

食への意識を変えてくれるこの本をご紹介します。

2015年6月 1日

他者貢献を自分事に

どんな変化が社会に起きようと、顧客要望と時代潮流を受信していくことが、

プロフェッショナルなクリエイティビティの基礎となります。

 

本当の意味でのプロとは、

お金だけを目当てにするのではなく、

人生をかけて他者貢献と課題解決に果敢に挑んでいく人のことを言います。

他者のことを、あたかも自分のことのようにして取り組んでいけるかどうかが重要です。

 

この認識のもと、わが社は常にプロフェッショナルのスクールでありたい。

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