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2015年11月30日 酉の市に行ってきました先週の日曜日は弊社クラブ活動である江戸美学研究会の一環として、目黒の大鳥神社三の酉にお参りをし、熊手を購入しました。
日本は変化に対応するための優れた心理芸術と呼べるようなものを多く持ち合わせており、宗教的な意味合いよりも日常の中の営みとして、 明日に向けた勢いを得るためのモチベーションデザインといった意味合いが強いものが多くあり、これもその一つです。
「大取り」と通じる大鳥神社の名称と、熊手の形状がシンボリックに掛け合わされている中に江戸から続く商売繁盛の願いが圧縮されています。 2015年11月26日 裸でも生きる211月19日の文化経済研究会でご登壇いただいた山口絵理子氏のご著書『裸でも生きる2』(講談社 税抜1333円)をご紹介いたします。 山口氏はアジア最貧国バングラディッシュでブランドを開発し、日本で販売するという社会課題に対し果敢に取り組まれています。
講演では、昨日までの自分を脱ぎ捨て、違う自分を常に発見して学習の中で成長していく生き方をお伺いできました。この本の中でも、その素直な学習のスタンスが綴られています。 人は生きること自身が物語であり、そのドラマを支えているのが日々の暮らし。 こういった方が出現しているということに、日本の可能性を感じます。 2015年11月25日 魯山人と遊ぶ展京都の何必館で開かれていた北大路魯山人の展示を訪ねてきました。
いつ見ても、魯山人がその生活の中で日本の持っている四季の変化を見出していた感受性には目を見張る。 土で手を汚し、水に手を浸し、花との触れあいをもって芸術と為す。 食文化と生活文化を、力むことなく自らの作風として表現する。
彼ほど日本独特の感受性を身につけている人は多くないだろう。 何必館に、偉大な先人が遺した生活のプレゼンスを学ぶための生活芸術塾としての場を見出した。 2015年11月18日 地球社会と危機の構造21世紀の重要なコンセプト、それは地球社会の経営力 その未来のための移動と流動はツーリスト社会を形成し、移動が構造化する。
流動、移動、交流、ツーリズムをエンジンにした新しいソーシャルパワーがあらゆる事業の起爆剤になると思っていますが、 そのアンチテーゼとしてテロ被害の危機も移動構造の中にあると言えます。 しばらくはナショナリズムやポピュリズムが未来への道筋の中に交錯し、 反目が回転する潮目のような過渡期が続いていくだろう。 どちらかに傾倒するという訳ではなく、中間を流動しながら社会を俯瞰し、大移動の波を理解することが大事。
着想をに祈りを込め描いたイラストを添えて。 2015年11月 9日 建築家、走る隈研吾さんから著書『建築家、走る』(新潮文庫 税別490円)をお送りいただきました。
建築デザインは社会デザインとなり、次の世代や都市をどのように経営していくかということが問われています。 社会課題の解決において、建築がとても高い効果を発揮するかもしれないという視点から自分自身をニュースソースとして捉えてリポートされています。
時代のクリエイティビティをリードする意見が、社会に対してどう影響を与えるのかを述べているコメントブックであり、その点にとても引き込まれます。 2015年11月 4日 小さな出版社のもっと面白い本書店で面白い雑誌を見つけたのでご紹介いたします。 『小さな出版社のもっと面白い本』(三栄書房 男の隠れ家教養シリーズ 税別778円)。
全国にある100社の小さな出版社から460冊を紹介しています。 小規模な出版社としては5人程度が一番多いようですが、社長1人でやっておられる出版社も少なくないようです。
共通しているコンセプトは自分たちが欲しいと思うものを出すということ。 本作りの魂がそのままダイレクトに出版されています。 売れるから出すという商業主義からは距離を置いている本が生活者から支持を受けている。個人が文化の主体者であることを証明しています。
ビジネスにとって大切なのは、大きくすることではなく、継続させていくことだということ。それを思い出させてくれるベンチャーブックのカタログでした。 2015年11月 2日 成長にあわせた心と体を育てるあそび教育用玩具からあそび場の創出まで、「あそび」と教育をプロデュースするボーネルンド。代表取締役である中西弘子氏より『成長にあわせた 心と体を育てるあそび』(PHP研究所 税別1200円)を送っていただきました。
遊ぶことは生きること、生きることは学ぶこと。 子供たちは全身で学習をしている。 ボーネルンドでは「あそびのもり」というフリーペーパーも発行されており、店舗を学習の場に変えていくという試みが伝わってきます。
子供たちは未来の人材。彼らがどのような学習をするかに対し大人たちは常に高い理想を持って取り組まなければなりません。共働きなどで行き場を失くす子供たちのためのスペースを引き受けてきたボーネルンドならではの目線の高さが伝わってきます。 |