2016年1月12日
デビッド・ボウイの示した次世代
デビッド・ボウイはローリングストーンズやビートルズのあとを継ぎ、次の時代の目印を幾つも残してくれました。
彼が活躍を始めた70年代以降、ますます感性が市場構造を提示し、社会は文化経済型の傾向を強めていきました。
黎明期を支えたグラム・ロックというジャンルは男女のファッションの区分けを取り払うことに貢献し、
彼自身はミュージシャンとしての枠に留まることなく、日本では大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』で彼を知った人も多いと思います。
多面的な顔を持つ彼は、単純なロジックではどうにもならない波が押し寄せている時代に、尖ったアンテナとしての役割を引き受けてくれたと言えるでしょう。
彼が亡くなった今、時代の中での一人ひとりの役割は何なのかを改めて問いかけられているような気がします。