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谷口正和 プロフィール

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2016年3月30日

麗しき古美術研究旅行

武蔵美に評議員として関わっている中で、古美術研究の冊子を頂きました。

 

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私が大学生だった時も、古美術研究は魅力的なフィールドワークでした。

京都や奈良など千年の都を訪問し、その香りを全身で嗅ぎ取っていく感覚的学習を懐かしく思います。

今、古美術研究旅行は琵琶湖にまで広がっており、ヒストリカルフィールドワークが日本の表現を担っていく彼らの根っこになっていることが嬉しい。

美大の範疇を超えて、日本のあらゆる学生が歴史の散歩に時間を割き、そこから感じるものをまとめていけばどの世代にとっても思考の大きなフックになるのではないか。

2016年3月29日

草津温泉再興の記録

北山孝雄氏が主宰する北山創造研究所。

地域創生の中で北山チームが担っている様々な役割、魅力の作り方、考え方のプロセスと実現してきた結果の検証のリポートをまとめた冊子を頂いた。

 

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過去・現在・未来の中で、何がエネルギーとして稼動するのかという睨みの中に、北山さんならではの力強いコンセプトの迫力を感じる。

地域創生の中で地元に眠っているスモールコンセプトの発信に大きく寄与してこられたことに感動を覚えます。

2016年3月23日

MIYAKE ISSEY展

国立新美術館で開かれている待望のMIYAKE ISSEY展に駆けつけました。

 

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彼の類稀なる天性を見た気がします。1枚の布に表現される思想、それを通した立脚点は美意識を担うクリエイターの哲学です。

そのような核になる着想をもって表現に迫り、それをファッションビジネスとして市場に対し見事に問いかける考え方、デザインのあるべき姿を代表するCase Dollというべきものを展示の中に見ることができました。

美意識のレベルを直感するに相応しい展覧会でした。6月13日までの開催ですので、是非ご覧あれ。

2016年3月22日

アートたけし展

先日、阪急百貨店の梅田本店を訪問した際、『アートたけし展』を覗いてきました。

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専業としてアートを描くということを超えて、自己表現の周辺にある垣根を心得なかった少年時代の良さを未だに持っている北野武。

親しみのあるコミカルな絵日記に人物像が提示されています。ここに迷い込めば、アートの観念的な領域が個人の面白がる力を広げ、映画、バラエティ、舞台、イベント、様々なところに至る彼の表現能力の根源が分かります。

今月28日まで開催されています。固定観念をぶち破るブレイクスルーを感じて欲しい。

2016年3月17日

2016年度ESMOD卒展

ESMODはパリに本校を置くインターナショナルファッションインスティチュート。

 

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友人の仁野覚氏が理事長を引き受けられており、先日は卒展にお招きいただきました。

発表と評価の場、賞を与え次の世代を刺激するためのライブスタディクリエイターズパレードです。

 

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カオスの社会が広がる中、ファッションが持つ力を若き学生がどのように捉えているのか。

あえて指摘するなら、新しい時代の領域から混沌と立ち上がっていく感性のゲリラ、アーミーオブアートというものを感じました。

パリのテロなどの混乱や、アメリカの大統領選の趨勢、世界ではあちこちで従来の予定調和が終わり、その中で立ち上がろうとしている新たなる主張。

アートウォーを巻き起こしていくESMODに期待している。

2016年3月15日

花森安治伝

本棚を整理していてなつかしい花森さんの本『花森安治伝(新潮社 税別1900円)』と再会。

 

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私の父(谷口正元)が東京創元社という出版社の編集者を務めていたころ、『暮しの手帖』の編集顧問として手伝っていたご縁で私も一度花森編集長にお会いしたことがあります。

その時教えていただいたことに「アイデアの出し方」があり、それは毎日「いろはガルタ」を考えるという発想の練習です。

おかっぱ頭でスカートを履いた姿は、「女性の感性」に近づこうとされているのではと感じました。

『暮しの手帖』の表紙を開ければ、コンセプトが書かれている。

常に注目すべき課題が何で、その解決のためにこの雑誌が発行されているということが明示されている。

その認識を学ばせていただいたことが、「ライフデザイン」を会社のコンセプトとしたことに活かされている。

花森編集長に感謝している。

2016年3月 7日

「志村ふくみ 母衣(ぼろ)への回帰」展

京都国立近代美術館で3月21日まで開かれている「志村ふくみ 母衣(ぼろ)への回帰」展を訪ねました。


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自然の中に沈み込んでいる色を見出すための努力を重ね、草木染めに生きる時間のほとんどを注ぎ込んできた色彩の詩人。

特に、日本文化の根底を支えている色であると彼女が評している「藍色の表現」からは、文学、和歌、その他日本にある様々な物語に対する彼女の造詣が伺えます。

生涯を賭けうるに足る使命と出会った人が紡ぐ染の奇跡を見せていただき感動している。

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