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2016年10月14日 価値創造と再生に向けて『旅化する社会』(ライフデザインブックス 税別2000円)というタイトルで新たな書籍を上梓した。
情報社会の生活者研究に長く携わり、生活者の心象や行動モデルを観察対象にしてきた。その流れの中で確固とした軸足を求め、明らかにしたのが、今回の視点である。 注目に値するニュースの興味と関心をエンジンとし、人は行動を変える。この速度と回数が引きあがっているのが旅化する社会の構造である。 近所ではなく、より遠いところに美味しいレストランがあればそちらに行く。スイスに名医がいれば訪れたり、日本の大学ではなく海外の教授に学びたければ留学をする。 これらの選択肢のバーがフラットになり、情報の公開と発見が高速になっている。場所を移動し、自らの価値創造の担い手として手を挙げなさいというのが、未来へ向かって自由に「旅立つ社会」の展望だ。 企業も、都市も、ものもサービスも、そのようなシナリオにおいて旧業態からの生まれ変わりを図る時が来ている。 全ての項目が動態化している社会の持っているエネルギーと活力を、期待値の中で語り合い、不安だけに視点を置いていた世論から次のステージへ。そのような睨みどころをまとめてお届けする。 |