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2017年5月23日 『わたくしたちの旅のかたち』
月日は百代の過客として社会を認識すると、 旅そのものは、生き方と重なっている。
兼高かおるさんは、テレビ番組『兼高かおる世界の旅』のプロデューサーとして、 誰も知らない素敵な体験をロジックに落とし込み、何を学習したのかを的確に発信し、 旅の価値をボトムアップさせた伝道者です。
そして、執筆家の曽野綾子さんは、 旅を通じて、判断に迫られる時、知恵が養われると、 生涯学習の場として異文化との出会いを語っておられます。
そんな生涯旅人という生き方を実践してきた、 二人の対談集を書店で見つけ、手にした一冊。
永遠の少女の眼差しを持って、旅に出ることこそ、自己学習の極み。
時代の価値は、流動する。 すべての魅力を往復させることが旅である。 学習の先に人々の評価があり、圧倒的な学習を獲得するという構造がある。 この生涯学習の連鎖プログラムが、生活者から地球人として、成長していく術と言える。
地球社会として、区分けしない一体となった生命として、次の時代に向かって歩く。 この重要性をお二人は、見事に教えていくれている。
出版:秀和システム 価格:1300円+税 |