今回の<SURSUS 的移動手段を考える>では、
エコで、輸送効率の良い「サイクルトレーラー」をご紹介します。
7月8日、「サイクルトレーラー」の製造・販売をしている「ものづくりカンパニー(株)トーホー工業」さんにおじゃましました。そこでは、実際に「見て」「触れて」「試乗」もさせていただきながら、担当の荒井 昭一さんにお話をうかがいました。
まず初めに、なぜトレーラーに着目したかということについては、「輸送手段としてエコロジーであること、さらに過密交通の時代にスイスイとどこへでも行ける自転車を使用することが最大の魅力だった」とのこと。確かにリヤカーの持つ積載能力と自転車の持つ機動力にエコが融合した新しい着眼です。そしてもう1つの特徴は、「意外に目立つ外観と、車に比べ移動スピードがゆっくりなので移動販売に向いている」こと。
荷物を運べて、低コスト、そしてよく目立つ「サイクルトレーラー」は新しいビジネスツールになる可能性を充分感じました。
どんな自転車にも取り付け可能なヒッチメンバーとトレーラー(中)
トレーラーには大・中・小の3種類あり、さらに用途に応じて特別仕様も製作できます。釣りなどレジャー、フラワーショップの移動販売、屋台として活用されているほか、選挙活動に使用して見事当選した方までいるそうです。
特別仕様のトレーラー。
タイヤはチューブレスでパンクの心配なし。
実際試乗してみました。今回の牽引自転車は電動自転車でしたが、トレーラー自体が軽量なのと自転車との連結部分でブレることもなく、普通の自転車でも軽々走行できます。
ポリタンクに水を満載にして走ってみました。70kgまで大丈夫でした。
自転車との連結部分がしっかり設計されているから、重たい荷物でも安定した走行が可能です。ほとんどの自転車に連結が可能で、もし自転車が倒れてもトレーラーは自立していますから転倒の心配はありません。
お話をうかがった荒井 昭一さん(写真右)。
連結部分は中央のねじで簡単に取り外しができます。
自転車が転倒してもトレーラーは大丈夫。
取材をしてみると、エコ、独自設計、確かな技術、製品への情熱が感じられるとても独創的な製品だと感じました。
ものづくりカンパニー 株式会社 トーホー工業
神奈川県横浜市金沢区幸浦1−15−19
http://www.tohokogyo.org/
mail toho@mxy.mesh.ne.jp
次回は、トーホー工業さんの被災地支援活動と、SURSUS研究員が考えるサイクルトレーラーの今後の可能性についてレポートいたします。
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