eof; } ?> eof; } ?> エネルギーを生み出す<風力エネルギー> ③ :SURSUS Survival&Sustainability

SURSUS  Survival&Sustainability

eof; } ?>

SURSUS  Survival&Sustainability

eof; } ?>
2011年7月31日 13:11

<ハイブリッド風力発電装置>

「限りあるクリーンエネルギーを利用することで、私たちの未来を豊かにする」。こうしたスローガンをかかえ開発された、スマートで実用的な「風車」があると聞きつけ、私たちSURSUSスタッフは早速調べてみることにしました。

 

futaki.jpg

 

 その風車とは、風力発電に太陽光発電を備えたハイブリッド型発電機「F.W.P.S(Futaki Wind Power Station)」。360度すべての風をとらえる設計は設置場所を選ばず、コンパクトなつくりで、公園や学校、街路での夜間照明や非常用電源としての活躍が期待されています。

 今回、「F.W.P.S」の開発製造元である、石川県白山市にある㈱フタキ鉄工 二木喜則社長にお話をうかがうことができました。

 

SURSUSスタッフ―――
F.W.P.S開発のきっかけをお聞かせください。

  ㈱フタキ鉄工 二木喜則社長(以下、フタキ鉄工)―――
これからの社会は、環境の時代といっても過言ではありません。その中でもとりわけ化石燃料や原子力などに頼らないクリーンエネルギーの開発は、資源の乏しい我が国にとって大きな課題といえるでしょう。私どもは、このクリーンなエネルギーを身近で気軽につくることができる風力発電に着目し、開発に着手しました。

 SURSUSスタッフ――――
「身近で気軽な風力発電」を実現化させるにはどのような課題がありましたか。

 フタキ鉄工―――
風力発電装置を開発する上で問題となったのは、国内の風力状況や設置環境にあった装置の構造でした。国内の平均風速は、2m/s弱。こうした現状からも、微風に近い風速でも高出力が得られることが必要不可欠でした。さらに、季節や時間帯、設置する環境で目まぐるしく変化する風向きに対しても安定した出力が得られること、狭い敷地で効率よく発電できる省スペース型であることを開発の大きな目標に設定しました。

SURSUSスタッフ――――
これらをクリアするために考案されたことを教えてください。

フタキ鉄工―――
風の力を最大限受け止める4枚の大きなブレード(400×1550)が常に風の流れに効率よく作用する独自の垂直効力方機構を開発しました。この方式の利点は、このクラスで多く採用されている垂直軸型ジャイロ方式に比べて回転速度が低く抑えられるため、回転バランス調整や強度、軽量化などの遠心力対策が容易となり、安全性も確保しやすくなりました。本製品は、こうした新開発の風力発電装置と無風時の発電を補助するソーラパネルを組み合わせたハイブリッド発電方式を採用しました。

SURSUSスタッフ――――
現時点で想定されているF.W.P.Sの用途について教えてください。

フタキ鉄工―――
本製品の用途としては、商業電源を使用しない街路灯モニュメントや夜間照明が可能な広告塔、災害時の非常用電源など都市づくり、街づくりのアイテムの1つとして利用していただければと考えています。そのため、建物が密集した都市などの狭小空間でもわずかなスペースがあれば設置できるよう、本体設置サイズを1.2m×1.2mに設定しました。一方で、大規模工場や大型施設などでは、広範囲の照明やEVモビリティの電源サービスなど今後のニーズに応えられるよう機能の検討や本モジュールを複数台組み合わせ、発電能力のハイパワー化などの開発を計画しています。併せて、本製品を活かした用途開発にも力を注ぐ準備をすすめています。

SURSUSスタッフ――――
ありがとうございました。


「身近で気軽」なクリーンエネルギーが公園や街路に設置されるようになれば、今までみえていなかった「エネルギーを生み出すもの」が、見えるようになります。このことは、エネルギーと私たちの関係に大きな変化をもたらすことになるかもしれません。例えば、風が吹く、陽が差すといったこと、これらが電力となって私たちの生活を豊かにしてくれるということを日常的に体感できるようになれば、私たちは自然と共存していくことの大切さをもっと感じるようになるのではないでしょうか。
今回、取材をしたハイブリッド風力発電装置「F.W.P.S」には、エネルギーを作り出すだけでなく、豊かな未来を育むためのこうした想いが内包されていることを強く感じました。
 

ハイブリッド風力発電装置「F.W.P.S」
■仕様
風力発電:起動風速 1.0m/sec
定格出力風速 7.0/sec
耐瞬間風速(設計値) 60m/sec
発電機:発電方式 永久磁石式交流発電機
        
定格出力 200w(現時点)
制御方式:自動回生ブレーキ+機械式ブレーキ
翼板サイズ:400×1550 4枚(回転直径 1090)
太陽光発電:シリコン単結晶 43ワット×2基
蓄電池:シールドバッテリー 40Ah×2基
サイズ:W1200×D1200×H4800(太陽光発電部含む6000)※基礎含まず
※仕様は、予告なく変更されることがあります。

 <製造/販売>
株式会社フタキ鉄工

石川県白山市湊町己8番4
電話:076-278-4719(代)
http://www.futakitekkou.com/index2f.html

Copyright 2013 Japan Life Design Systems. All rights reserved.